ドラマでのスクールカウンセラー
テレビドラマで井上真央さんがスクールカウンセラーの役を
演じておられるのがとても印象的です。
明日の約束
10月17日スタート
フジテレビ系
火曜 午後9：00～9：54（初回は午後9：00～10：14）
そこで昨日に続いて、もう少し教育のお話を。
スクールカウンセラーという活動
スクールカウンセラーという活動があります。
アイディアヒューマンサポートサービスでも幼稚園から、専門学校、大学と、
いろんなスクールにカウンセラーを出向しています。すべて、アイディアの卒業生で
プロフェッショナル心理カウンセラーの資格をとった方にも行ってもらってます。
公立学校は均一化されたスクールカウンセラーを導入することが多いですが、
私学は実に幅広くスクールカウンセラーを採用しているようです。
つまり、心理士だけではなく、いろんなキャリアをもったカウンセラーが
活躍しているのですね。それにはちゃんとした理由があります。
東京の青山にある有名私学は、元校長先生が
スクールカウンセラーだと伺いました。
子供だけではなく、教員の相談にも保護者の相談にものれる。
スクールカウンセラーのお仕事で大切なことは、
子どもの話を聴くだけではなく、子どもが抱える問題解決のために、
保護者や教員など、いろんな大人との橋渡しでもあると思うんですよね。
アイディアヒューマンサポートサービスでも、
今、ある大学にスクールカウンセラーを出向させてもらっていますが、
これがなかなか評判が良くて（すみません、自画自賛（笑））
他のスクールカウンセリングにはない積極的な取り組みが、
視察に来た方にも評価をしてもらったらしいのです。
そう、プロフェッショナル心理カウンセラーたちは、
単にカウンセリングルームに閉じこもってるカウンセラーではなく、
積極的に自分から生徒に声をかけたり、箱庭トークやアートセラピーなど
生徒たちが「話しやすい場所」や「自己理解のためのいろんなアイテム」をもって、
アクティブに展開しているチームだと思っています。
ヒューマンミステリードラマとしての明日の約束
井上真央演じるドラマ「明日の約束」のコンセプトは、
学園ドラマではなく「ヒューマンミステリードラマ」ということです。
スクールカウンセラーが登場するのに学園ドラマではない？
そういう時代かもしれない。
そもそも私たちは「学園ドラマ」という頭の中の枠組みを取り外して、
今という時代を見なければいけないのかもしれません。
つまり、学校＝こうであるべき！という概念を一度全部外して、
ゼロから作り直した方がいいと思うのです。
昔ながらの価値観はすでに崩壊している。
だけど、新しい教育という場の価値観を作り上げられないまま、
迷走している気がします。
だからこそ、今の教育の現場の人たちで、何が大切か？
自分たちは生徒たちに何を提供できるのか？を、
話し合って一つ一つ決めていくしかないんです。
（教育の現場ではみんなが仲が悪くて話し合いになりませーん！
みたいな言葉には、耳を塞ぎます。そんなレベルの低い話は自分たちで
解決しましょう！（笑）どこの会社でも当たり前にやっていることですよー。
教育の現場の知性あふれる人たちがそれができないわけはない！）
毒親、いじめ、子どもが精神病の薬を飲み続けて出席日数を
クリアしなければならない現状。
閉塞的なその空間は、子供たちにとって
「青春時代を謳歌するキラキラした場所」ではなく、
]（そもそもその発想は昔から大人の子どもに対する妄想の
ようなものだと思っています）
もっと、生々しくて、人と人との心の取っ組み合いみたいな
場所だと分かった上で、入り込んでいくのが教育に
関わる方々をも守る心構えだと思います。
スクールカウンセラーに必要なこと
スクールカウンセラーに必要なことは、心理分析も大切ですが
それより何よりもコミュケーション力。
大人にも子どもにも通用する卓越した
コミュケーション力だと私は思います。
教員も、親も、コミュケーションのエキスパートではないけれど、
スクールカウンセラーはコミュケーションのエキスパートで
ある必要があるように思います。
そして、周囲の人を批判したり、生徒を評価したりするのではなく、
そのコミュケーション力で、前向きに問題解決を図ろうとする
チャレンジ精神が相見えた時、子どもたちは、
そこに「大人になることの素晴らしさ」をみつけるのだと思います。
「こんな大人になりたいなあ！こんな大人になれるんだったら、
勉強して学校卒業して、早くお仕事したいなぁ！」と
子どもたちに思ってもらう大人。
そんな大人に教育の場で出会えたら、子どもたちにとって、
それが何より幸せなことだと思います。
⭐️明日は私が学んだアメリカの大学の
スクールカウンセラーについてお話します。