リハビリ9日目。
木枯らし公園散策と診察日。

心理カウンセリングのスキルに
「プラスのストローク」というのがあって、
サボテンだって褒めてやると育つ、
お米だって褒めてやると腐りにくくなる!
というすごい効果があるらしい。

サボテンやお米は眉ツバだと思う私でも
子どもを褒めれば目の輝きが変わり大人だって褒められると
表情がみるみる良くなるのを見ると、
やはり『褒める』というのは
「心理学的にも間違いなく効果がある」ことがわかる。

自己肯定感をあげることが、
組織や教育の場でも必要不可欠ではありますが、
最近は脳科学的にもその効果は実証されているらしい。
アスリートが怪我の回復をするときもメンタルトレーニングでお伝えしているのは、
『人間の身体は褒めれば褒めるほど、どんどん元気になる』
だと思う。
ついつい「ああもう!なんで、こんなに動かないの!」
と叱ってしまったり、厳しくしそうだけどそれでは逆効果。

傷の治りがよくなるという洗顔パウダーを、先輩から頂いた。
「手術痕が綺麗になるから」と。
そこは本当に女子の気遣いならでは。
感謝しつつ使ってみる。
パウダーを泡立て胸の傷口を洗うのですが、
その時にプラスのストローク。
「よし、よし、いい子、大丈夫だよー」
と傷口全体に、心で、声をかけてあげる。
自分の身体を慈しむように、優しく何度も声をかけてあげる。
日中、胸の傷が時々痛むと同じく
「大丈夫、いい子だからちゃんと新しい今を受け入れてね!」
と同じく声をかける。
新しい身体になったのだから、
痛みは体が少し驚いているだけなのだろう。

腕を動かしても、荷物を持っても大丈夫!
と言い切ってくださる信頼できる主治医の先生の検診で
安心してあとは自分でメンタルを整えていく。

ちゃんと運動をして、
腕も使って荷物ももって甘やかさない。
だけど、「やらねば!」ではなく、
慈しみながら褒めながらそれをする。
「大丈夫!いい子だから、怖がらないで。安心して。大丈夫だよ、」と。
深呼吸をしながら、優しく、優しく語りかけるこれが大事。

午前中、公園を散策しました。
前だったらしかめっ面して、
ひたすらジョギングしていたであろうこの場所で、
一歩一歩を大切にしながら、
太陽を浴びる肌にまで五感を開いて、深呼吸。
温かさ、涼しさ、風、匂い、全てが気持ちよくて深呼吸。

こんなに心地よく生きてる患者は、
そうそういないかもしれない(^^)
右胸の手術はどうしようか?
抗ガン剤は?
闘病はまだ始まったばかり。
大丈夫、焦ってはいない。
こんなにしっかりと自分を褒めて、
ちゃんと回復し続けている。

しっかりと足元を見据えていく。
ここで大切なものを見つけることが
何よりもこれからを、生き抜く財産になるはずです。

👇今日は木枯らし?が吹いてましたね。
今ちょうど、アイディアからすぐの代々木公園の紅葉がとてもきれいですよ。