夜8時前の回なのに超満員!!もちろんこの時間子どもの姿はほとんど見えず、私含め一人で来ている人が多かった。男女比は、男性7、女性3くらいで年齢層は40.50代が主という感じ。私の隣に座った40代くらいのおじさん?はずーっと最後は泣いてました。この作品は子ども用の文庫の名作で、両親を亡くした少女がおばあちゃんの経営する温泉旅館で若女将としてお手伝いしながら成長するお話し。子どもが孤独を乗り越えながら、頑張る姿はそれだけでも泣けます。

【花の湯温泉はどんな人でも受け入れる】
そしてこの作品を通してずっと語られる【受け入れる】というテーマ。悲しみも憎しみも、拒絶も、傷ついた人の心を受け入れる温泉街の小さな旅館。
そこで頑張る元気な少女と見守る大人たち。その姿に自分が受け入れられた気持ちになって涙が出るのだと思います。

おばあちゃん役を演じられた麻上洋子さんこと一龍斎春水先生の声は本当に魔法みたい。主人公のオッコちゃんの声は実際に12歳の少女が演じる元気な声なんですが、春水先生の声はオッコを包み込むように穏やかでこちらまで癒されます。お年寄りの声なんだけど、芯があって、でも穏やかで、語りかける声の受容力はすごいと思いました。あと、お父さん役の人の声もとても包み込むようでよかったな。

声だけで人の心を癒せるって、本当にすごいなぁと思います。

映画ってすごいなぁ!
三連休の最後の夜更かし。新宿には、たくさん人があふれていました。
みんな、感動したくて、何かを得たくて、一人で映画を見に来るんですね。
隣のおじさん、きっとずっと泣きたかったんだろうなぁ。泣けてよかったね。

これからも人の心を元気にするたくさんのエンターテイメントに楽しみにしています!

方向オンチの私のために、なんと映画館のチケット売り場まで一龍斎春水先生に連れてきてもらいました。浮世の生活力、小学生並みで反省です(笑)

夕方4時半の回は満席。慌てて8時前の回を買うも後数席しかない。すごい人気ぶりを、出演されている春水先生と共に実感してしまいました!