今日はアイディアヒューマン
サポートサービスのメンタルトレーナー
チームが担当する、プロサッカーチームの
メンタルトレーニング最終日。

本気で闘う人に私たちができる応援とは?

1シーズンで半分以上が入れ替わる世界

シーズンの最終日を迎えるにあたり、
いつも感じることがあります。

それは、プロリーグの厳しさ、
懸命にそこで闘う選手たちの真摯さ、
監督やコーチの苦悩、

そしてその中でお仕事をさせて
頂くことの決意と感謝。

プロのサッカー選手になる、というのは、
全国のサッカー少年たちにとっては
夢のまた夢。

つまり、プロリーグに入るだけで
もう、すごいこと。

家族は狂喜乱舞!
親戚お祭り騒ぎ!
母校は万歳三唱!

地元ではヒーローとなって
レジェンドとして語られるでしょう。

しかしながら、プロチームは
1シーズンでほぼ半分から三分の二の
選手が同じチームで来季を迎えることが
出来ません。

他のチームに移り、また新しい選手が
入ってきます。

引っ越し、新生活、
またゼロからの新しいチームでの
人間関係の構築。

考えてみれば
すごいストレスのはずです。

どんなブラック企業でも毎年
三分の二の社員を解雇するような企業は
ないわけで、いかに私たち一般の会社員が
守られた環境にあるかがよくわかります。

選手といると私も本当にゆるい仕事しか
してないな、

と反省することしきりです。

プロとしてサッカーをするということ

「大変ですね」

と選手に声をかけると、
みなさん、爽やかな笑顔で

サッカーができるなら、
別に他のことはまったく気にならないです。

とおっしゃる。

サッカーやれればいいんです。

サッカーしかしたことないし、サッカーしか出来ないから。

みなさん、
そうはにかみながらおっしゃいます。

アスリートが活躍できるのは、
長い人生の中でほんの一瞬です。

子供のころから、毎日毎日、
壮絶な練習をしてきて、
才能にも環境にも恵まれた人が、
さらに血の滲むような努力をした先にある

「プロの世界」。

だけど、本当の闘いはそこから始まります。
今度は周囲のみんなが天才たちの中で
闘うので、試合に出ることさえ、
ものすごく大変なこと。

技術もフィジカルもトップクラスの選手たちが、
毎日、毎日、壮絶な努力を当たり前のように
していく中で、自分の居場所を作り上げて
いくことの大変さ。

もっともっと練習したい!だけどやりすぎても
怪我やコンディションの崩れになる。

怪我をしたら全てが無になるように、
練習もできなくなる、身体も筋肉が落ちる。

だから、練習やコンディションの
バランス本当に難しい。

不安の暗闇を、常に足元に見ながら、
吊り橋のような不安定な運命を、
一歩一歩、前に前に進んでいくのです。

そんな状況の中で、今日も選手たちは、
当たり前のように練習を始めています。

寒い風の吹く中、
声をあげて、
懸命に、
サッカーボールを追いかけます。

技が決まれば子どものような笑顔になり、
外すと

「くっそお!」

と、声をあげて悔しがります。

まるで本当にサッカーするために
自分は生まれてきたんだと、
信じているんじゃないかと、

そう思うくらいに
その姿は清々しいものがあります。

みんなで恥ずかしがらずに声をかけよう!

もしも、シーズンオフの時に、
どこかで練習の風景を見る機会があれば、
恥ずかしがらずに

「頑張って!」

と声をかけてあげてください。

有名な選手であってもなくても、

誰かが自分を温かく見てくれる、
応援してくれる!

という思いは選手にとって強い力になります。

選手にとって、
プレイできる期間は長くはないです。

だから、その間、最大限、
彼らには

輝いて欲しいし、
信じた道を進んで欲しい。

まだ若いサッカー選手たちに
声をかけます。

みなさん、本当にプロの世界って
厳しくて仕方ないでしょ!でも仕方ない、
自分で決めて選んじゃったからね!

好きなものをまだ見出せず、
やりたくもない仕事をしている。

同年代の若者よりは、それでも皆さんは
幸せなのだと思います。

と。

何を当たり前のこと言ってんだ?って
顔でみなさん聴いていただいています。

でもちょっと キリッ と、顔が
引き締まるのを見てとても嬉しく感じます。

よしよし、モチベーションスイッチ
入ってきたぞ!

と。

メンタルが折れたら終わり、
厳しい中を闘い切るには、
自分のメンタルしかないですからね。

オフシーズン、選手たちの
運命がまた変わる時期。

今まで活躍していた選手が
どこかに移籍したら、こころから

今まで、お疲れ様でした。本当にありがとう

って
声をかけてみてください。

心からのリスペクトが選手のチカラになる

新しい選手が、地元に来たら真っ先に
声援を送ってあげてください。

夢を追いながら、
壮絶に厳しい場所から逃げずに、
頑張る選手の皆様に
心からのリスペクト。

きっと、あなたの頑張る姿は
どこかで誰かの力になっているはずです。

人生の中の輝く一瞬を、

最大限の力で、やりきれ!

輝け!アスリートたち!

一年間本当にお疲れ様でした。
オフシーズンもさらなる飛躍の来季に向けて、
一緒に頑張りましょうね!