若い力が古い価値観をさらっと越えていくってこういうことだと思いました。
しかも全米オープンで超カリスマ女王を打ち破った時のインタビューが「こんな試合でごめんなさい」といい、日本人記者が多いことに「ケイ(錦織圭選手)のために来てるから」と笑う。
こんな奥ゆかしくて可愛くて限りなく日本人的な?シャイな少女が、世界王者ですよ!もう心から日本人として誇りに思います。
日本人のお母さんよりもハイチ出身のお父さんの肌の特徴が現れる彼女。日本でもきっと差別もあったろうし、苦労もしたんだろうな。
だけど、きっとそれをいろんな気持ちで乗り越えて、最高の栄誉を手に入れて。
それでも少女の口から出たのは差別した人への攻撃でも、ブーイングした観客への不満でもなかった。

トップへ上り詰めるアスリート達はみんな、驚くぐらい透き通ったメンタルをもっています。透き通るからこそ強くいられるし、ストイックな努力が続けられるんだと思います。
それは、今、体操界で頑張っている18歳の宮川紗江選手も同じ。真っ直ぐにただ、前を向いて世界の頂点を目指しているだけなのだと思います。
日本は突出した若い才能を、妬みや支配欲でみんなして潰すのは得意でも、若い伸び盛りの才能を周囲が守り育てる文化は本当にまだまだだと感じています。

2020年に最高のスポーツの祭典を、日本に迎えようとしている今、私たちみんなが、若きアスリートたちへの姿勢が問われています。
若き才能を伸ばす寛容さや温かさが今の日本にあるか?周りの大人たちにあるか?日本のスポーツ界にあるのか?

最近、国際大会で戦う女性アスリートのメンタルトレーニングのオファーが多い中、改めていろんなことを感じる時間でした。

少なくとも私は、アスリートファーストで、アスリートたちの力を全力で支えていきたい。競技はもちろん、肌の色や、練習環境などで才能が潰されるようなことがあってはいけないと思う。

「日本人は体格に恵まれないから、トップにはなれない」そんな古い頭の人たちを笑いながら、凛と前を見据えて、さらっと飛び越えていってほしい。

自由で、優しくて、そしてピュアで強いそのメンタルだけを武器にして!
大坂なおみ選手、優勝おめでとう!
あなたは私たちすべての誇りです!

そして、他のアスリートも次に続いてください!
体操の宮川選手も、世界で戦える素晴らしい才能のある選手です。負けるな!

そして、今日本で頑張るすべてのアスリートたちへ。
あなたたちの才能をどうか前に進めてください。私たち大人も全力でやれることをやっていきます!