日曜日の夜は、私の「治療中でもあるがままに過ごすメンタルのスキル」のクラス。今日はニューヨーク研修の報告会を兼ねて、ニューヨークでの地域の医療の取り組みなどに参加したカウンセラーが報告します。

人は緊張感の高い環境に身を置き続けると、ドーパミンの量のバランスが崩れ、精神疾患の発症率が高くなる。ハーレムはかつて治安も悪く貧困、ドラッグが生み出す暴力から身を守るためにとても緊張する街でした。ドラッグやアルコール依存だけではなく環境が作り出す精神疾患というものが確かに存在していました。

今回訪れた、そのハーレムのパーシャルホスピタルとは、精神疾患の入院患者が、家に戻って通院してさまざまなケアを受けられる場所。大切なことは「病院らしくない空間」を作ることと、弱い病人として扱うのではなく「精神病院を退院した達成感のあるあなた」として対応していくことです。私たちが今回、患者さまと一緒に受けたプログラムは、

【アートセラピー】【脳のトーニング】そして【栄養のクラス】まであります。

精神疾患に対する偏見は沢山ありますが、一番は精神疾患になった人自身が自分に偏見を持ってしまうこと。

ダメな自分。

まともな人生に戻れない。

その認知を少しづつ変えていくことが、私たちカウンセラーの役割なのかもしれません。

日本ではまだまだ地域の中での精神疾患の方の回復プログラムは定着していない感もありますが、一つ一つ、これらのモデルを出来ることから始めていきたいと思います。