子供の頃からたくさんのインコを飼って来ましたが、小動物は病気や事故死も多く、老衰になるまでご一緒したセキセイインコは初めてです。

最近は、ついに飛んでも目的地まで行けずドテン!とぶつかって落下します。

ご老人が歩けなくて転倒するようなものですね。足にくるのではなくインコは翼にくるようです。あ、足も弱っていて片足立ちはできなくなりました。不自由そう。だけど落下はお腹を打ち付けて危ないのでなるべくそっと運びますが、家の中でも私の後を追いかけ回しては飛んできます。そして私の肩に留まり損ねてまたドテン!じっとしてなさいってば!

セキセイインコは雛鳥の頃は指で毛づくろいをしてやると気持ちよさそうに頭を傾げて撫でて欲しいところを差し出します。そうしてやると優しい人間が大好きな手乗りインコに育つのです。

だけど大人になると手乗りの慣れた子でもなかなか毛づくろいをさせてはくれません。手には乗ってきても、なかなか触らせてくれないのです。

毎日のお薬を飲むことで、顔の周りの羽は溢れたお薬で固まってペケペケになってしまうので(もう自分で毛づくろいする力もないようです)ゆっくりと子どもの頃のように指で撫でてみました。

すると、まるで雛鳥のように、首を傾げて毛づくろいをさせてくれました。
もう触られても抵抗する力もないのかもしれませんが気持ちよさそうです。

そういえば、父の介護をしていた時も、脳梗塞と認知症になってからはよく手を繋いで近所をお散歩をしました。あまり子どもにベタベタすることのなかった父。子どもの時からあまりに久しぶりで父は、いつもしかめっ面でしたが私は父と手をつなげて、毎日のお散歩が嬉しかったなあ。

弱ってくると、見栄もプライドも優しく溶けて、本当の優しい触れ合いだけが残るのかもしれません。

人も、ペットも、ゆっくりと老化して弱ってくるとまるで子どものように、可愛らしく優しくなる。周りから見たらズタボロに見えるこのことり。私にはとてもうつくしくて可愛い命。

最近は私の体力も戻りつつあり忙しくもあり朝9時から夜10時までお仕事で留守してるけど、朝と夜にこの子を過ごす最高に豊かな時間を、私が与えて頂いていることが、本当に幸せなことだと感じています。 優しい命からのギフトです!
あとどのくらい一緒にいられるのかな?

彼も一生懸命生きているので、私も大切な仕事に時間を使い恥じないように一生懸命生きていきます。

そして家族と過ごす、わずかな優しい時間はお金では買えない、かけがえのないものですね。

今日も一緒にいてくれてありがとうね!

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