厚生労働省はじめ、各自治体の自殺対策のSNS相談を担当させていただいている中で、皆様にお願いがあります。

コロナ禍の中で、今まで頑張っていた心の糸がふっと切れるような感覚で、夏以降自死の方が増えてきています。 

最近では、悩んでいる様子を人に見せないとか、周囲から見ればそんな理由で?と思われるような事も多いようです。

つまり、一人で色んな辛さを抱え込んで突然、そういう事態になることも多いのです。

とくに、人気の俳優さんなどの自死が取り沙汰されると思春期の子たちは自分と重ねてナーバスになる子も多いのです。

少しでもいつもと様子が違うかな?とか、元気がないな、と思ったら、声をかけて可能ならそばにしてあげてください。

そして、身近なひとに話せないことでも、厚生労働省や自治体が行なっているSNS相談で、プロフェッショナル心理カウンセラーとつながっていただき、お話くださるようにお伝えしてあげてください。

SNSで匿名で誰とも知れずプロのカウンセラーに相談することで、課題の解決に向かうこともあります。

そしてそれと同時に、身近な人がそばにいて少し気持ちを吐き出して楽になることや、ぐっすり眠ると気分が落ち着くこともあるのです。

コロナ禍の中で人と人とのつながりが希薄になっています。

日々の辛い状況に孤独が追い討ちをかけることがあるのです。

コロナ禍での辛い状況はすぐには変えられなくても、お互い、声をかけあい、ズームやLINEで会話をしてお互いを支え合う事、そうする事で孤独から脱却出来る事もあると思います。

今こそ、コミュニケーションで少しでもお互いが支え合えるそんな行動が、一人一人の意識で始められたらと思うのです。