ここでは、一般社団法人 全国心理業連合会(通称全心連)公認の
全国統一認定資格の「プロフェッショナル心理カウンセラー」について、
お伝えしたいと思います。

全心連は、心理業の健全な発展と誰もが安心して心のケアを
受けられる文化の創造をめざして、2010年12月に発足した、
日本で唯一の心理カウンセラーの業界団体です。

全国のカウンセリングスクールや教育機関が一堂に集まっています。

主な活動としては、心理カウンセラーの資質と技能の向上のための
支援や、社会的地位の確立、全国統一認定資格
「プロフェッショナル心理カウンセラー」
の制度の構築と運営などを行っています。

また、2011年には、東日本大震災の被災地支援のために
「チームジャパン300」というボランティアプロジェクトを立ち上げました。

被災地の自治体の協力のもと、被災者の方々への心のケアの
ボランティア活動を継続して行っています。

これまで、心理業界には明確な統一認定資格制度がなく、
各教育団体の個別資格が乱立している状態でした。
資格の内容や教育プログラムは多岐に渡り、利用者から見ると、
安心して相談できる心理カウンセラーの基準が
見極めにくい状況だったのです。

そこで、全心連では、全国統一認定資格の
「プロフェッショナル心理カウンセラー」を設け、
心理カウンセラーとして活動するために必要な資質や倫理、
教育プログラムを明確に規定しました。

ひと目でわかる資格基準を持つことによって、利用者の方々が安心して、
クオリティの高い「心のケアやサポート」を受けることが可能になったのです。

「プロフェッショナル心理カウンセラー」には、「上級」と「一般」の
2種類の認定基準があります。

「上級」は、国家資格にふさわしいクオリティがあり、資格取得に
必要な専門性や履修時間は、国家資格である精神保健福祉士と
同等のレベルです。

同時に、現時点で「上級」のレベルには達していないものの、
必要な専門知識をひと通り学び、カウンセラーとしての活動を
始めている人達もいます。

「一般」は、そのような心理カウンセラーのためにあり、
全心連の考える「心理カウンセラーとして活動するベースライン」を
提示しています。

「プロフェッショナル心理カウンセラー」は、今までの社会経験を
活かせることも大きな特徴です。例えば、看護師として
働いてきた人であれば、これまで病院で働いてきた中でさまざまな
患者さんのケアをしたり相談に乗ってきた経験があるかと思います。

資格取得の際には、こういった社会経験や実績が
反映されるようになっています。

他にも産業医や教師、企業の管理職、福祉関係者など、
さまざまな人と関わる仕事に就いてきた経験がある方は、
その知識や経験を活かしながら、心のケアの専門家になりうると
考えています。

人と関わりのある社会経験がある方は、実績として資格取得の
実習の際に優遇されますので、認定教育機関に確認してみてください。

これからカウンセリングを受けようと考えている方には、
この資格をひとつの判断基準にして、心理カウンセラーを
利用していただけると幸いです。

また、心理カウンセラーをめざす方には、基準を満たしている
認定教育機関で安心して学んでいただき、
全国統一認定資格の「プロフェッショナル心理カウンセラー」を
取得し、活躍していただきたいと願っています。