一龍斎春水先生の文字が美しい柔らかい文字が、八幡宮の幻想的な夜のぼんぼりに浮かび上がる。ああ、美しいなあー、とただ、ただ、ため息が出ました。

鶴岡八幡宮は古都鎌倉の中心に鎮座する、源氏ゆかりの八幡宮。関西出身の私とっては京都奈良には馴染みがあっても、東の古都、鎌倉は歴史の教科書で学んだ程度の遠い街。その鎌倉に折を見て散策に誘ってくださる春水先生は、ご自身も講談師としての伝統芸能を生業とされ、声優界では皆がしるレジェンドです。多彩な先生は書道も嗜まれ、書道展にも誘っていただいたり、私の乏しい文化的知性を豊かにしてくださいます。

鶴岡八幡宮のぼんぼり祭りも、不勉強ながら今回はじめて知りました。

調べてみるとこのお祭りは、8月9日の源実朝の誕生日に白旗神社で実朝の遺徳を偲ぶ「実朝祭」が行われ、神前には選ばれた俳句や短歌などが献上されます。

ぼんぼり祭は、1938年鎌倉在住の名士の協力によって始められたそうで、夏の鎌倉は、海水浴客で賑わう一方で、神社仏閣を訪れる観光客が少なかったため、文化的な夏の鎌倉を楽しんでもらうため、夏越祭の時期にあわせて始められたのが「ぼんぼり祭」なのだそうです。

なるほど、伝統的な神事に加え地域の文化的な振興をねがう、文化人たちが率先して、地元の誇りである鶴岡八幡宮に作品を献上する、、、本当に、伝統と先端的なカルチャーが融合する文化の街、鎌倉らしい美しさだと思いました。

春水先生が献上された、【令月風和】の文字は【令和】という新しい時代に、優しさや自然との調和を感じられる優しくて美しい文字。
ぼんぼりと八幡宮の緑の中に浮かび上がる姿が本当に幻想で美しかったです。

ちなみにすぐ近くにあった、水木一郎さんの似顔絵イラストも素敵でしたし、偶然見つけたすぐお隣の庵野秀明さんの直筆エヴァンゲリオンのぼんぼりは、まさに伝統と最先端の融合を感じました。エヴァ8号機だそうです(笑)

日本舞踊も献上されていて日本文化の奥深さが改めて感じられる1日でした。
こんな素晴らしいひと時をいただけた春水先生とお姉さまに心より感謝しかありません。豊かな時間を本当に、ありがとうございました。

 

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