子どものための人権相談、女性のための人権相談、、人権相談はおもに社会的弱者のための専用のダイヤルを数多くもち、全国の法務局で多くの人権擁護委員と呼ばれる方々と法務局職員さんたちが電話やメールなどで対応している。

多くの人たちは彼ら彼女たちがいかに真摯に丁寧に、一つ一つの対応をしているか、きっと知らないと思う。

私もご一緒させていただくまで、人権相談というのはなんとなく難しそうで、法律の専門家の方が声高に人権について語るものくらいのイメージしかなかった。
だけど実際には全国津々浦々で本当に多くの人たちが、私たちの人権を守るために真摯に相談業務を担ってくださっている。

人権は、人間の身体で言うと心臓みたいなものだと思う。

当たり前に動いていて初めて、命を繋ぎ、人は呼吸が出来て、脳が働き、自分という自我が芽生え、自分の存在を自覚する。喜びや感動はもちろん、悩むことも落ち込むことですら、心臓が動いて身体に血液が回ることで成り立っていく。

人権は私たちがこの社会を形成していく中で、いろんなところに血液を送り届けてくれている。だけど私たちは普段心臓を意識して生きていくことはない。具合が悪くなった時だけ、慌ててその役割の大きさに気がつき、命の危機を感じる。

そんな大切な役割を担っているのが、全国の人権相談の窓口の皆様なのだと思う。

そんな中でも、私たち心理カウンセラーの役割が、人権相談にどのように役立つか、というと、それはもう、プロフェショナル心理カウンセラーのコミュニケーションスキルということにつきる。

複雑なセラピーではなく基本的な人間の考察と対人支援の技術が大いに役立つ分野なのだ。

通常、子供も頃から、私たちはコミュニケーションを理論的に学ぶ機会のないまま、経験値のみで人と接している。

幅広い相談を受け付ける窓口では、基本的な傾聴スキルや対応能力など多くのものが求められる。だからこそ、心理カウンセラーがお役に立てる場所でもある。
全国で全心連のプロフェショナル心理カウンセラー頑張っています。

ということで、浮世個人としても、本日まで札幌法務局人権相談のお仕事に携わらせていただいたことに心から感謝いたします。札幌でのお仕事はとても素晴らしかった!なによりもご一緒させていただいた人たちが最高でした。みんな温かくて優しくて、真摯で素敵な人たちばかり。就職したくなりました(笑)

だけど、この経験を力にまた、全国でよりプロフェショナル心理カウンセラーたちがパワーアップできるように、人権をより理解し力になれる心理カウンセラーチームをめざして、カウンセラーたちの教育プログラムや意識をさらに進化させていきたいとかたく決心したのでした。

札幌の皆様に、心より感謝と敬意を込めて。