最終の新幹線で大阪に入りました。
明日は朝一番で京都に行きます。

今日は50代の経営者の方のメンタルトレーニング。毎月新幹線に乗って渋谷まで来られる地方の有名経営者の方です。
最近、人の話を聞くのが面倒になってきたとか忍耐力がなくなってきたとか。

誠実で社員や会社に対する責任感をとても強く持たれている方。仕事には彼なりの理想があり、手を抜くのも人に弱音を吐くのも嫌い。そんな方が50代後半になり身体と脳が理想とかけ離れることが許せない様子。

50代後半の私たち世代は、仕事人としての人生最高の経験値を持つと同時に、老年の入り口に立ち、体力の衰えや病、そして引退や人生の最期が現役というトンネルの向こうに少し透けて見える。

私はここ数年、大きな病をしたので、人生をしっかりと考える機会をいただきましたが、そうでないと人生最大まで膨れ上がった責任感の重圧と、おのれの体力の衰えとのギャップが、どうしても歯痒く感じてしまうのかもしれない。

だけど解決法はある。

今までの価値観を一度リセットすること。そして、今の体力、知力、今持っている自分の時間✖️能力を棚卸ししてみる。
そして、残された時間の中で何をしたいのか?何を遺したいのか?何が幸せなのか?を考える時期なのだと思う。

例えば二つのサッカーチームがあって、一つは若くて体力抜群、だけどスキルもないもないチーム。もう一つはベテランチームで体力はないけれど、スキルと経験値は抜群!その場合、ベテランチームは必ずしも若手チームに負けるわけじゃない。だけど、若手チームとベテランチームでは勝てる作戦が違うのだと思う、

アスリート同様、私たちの身体も年々変化する。だから、そのたびに勝てる作戦を変える必要がある。
今の体力、今の頭脳、その時々に合った戦い方がきっとある。

今までみたいに体力勝負だけでは勝てない。だけど、まだまだ現役でイケる。何も諦める必要はない一つない。これから人生の後半戦のトーナメントが始まるだけなのだから。

そのトーナメントの行き着く先はきっと人生をかけた幸せな「何か」がある。
経験値と知恵と工夫、そしてなによりもしなやかで豊かなメンタルで、笑いながら仕事を楽しみたいものですね。

↓大阪御堂筋のイチョウ並木。この時期にしか見られない大阪の最高の風景。