手のひらに乗るような小さな命、小さなセキセイインコでも性格がそれぞれ違います。
ちょっと人間ぽいので今日は、セキセイインコの性格のお話。

全心連にいるミイミというインコは頭が良くたくさんの言葉をすぐに覚えます。

だけど時々鬱っぽくアンニュイになります。

前にいたピピという子は、人懐っこくて穏やか。

名前を呼べば自分で肩まで飛んでくるという賢さ。ワンちゃんみたいでした。

生まれたての雛でもすでに性格はわかるもので、気が強くて周りの雛に噛み付いている子もいるし、逆にいじめられてしまう子もいる。

インコを迎える時の雛選びは、元気で健康そうだけど、穏やかでケンカしないような子を見極めるのが大変。

オスかメスかもわからないのでオスだと思っていたらメスだったってことはよくあります。

5年くらい前にアイディアに来た、黄色のオスのキキは、鼻の形がいわゆる奇形で障害児。

だけど美しいレモンイエローで目もアルビナの赤目。顔は可愛い系の美男子でしかも性格も穏やかで優しい。

ひと目見てどうしてもこの子を家族にしたくなりました。

障害のある鳥はショップで処分されてしまうのですが、障害でも飼いますと伝え、獣医さんに鼻の形以外は大丈夫と確認してもらい、アイディアに無事迎えられた時は本当に嬉しかったです。

ひなの時は、4時間おきに餌をあげるので、私が出張の時は、スタッフが交代で育ててくれました。

アイディアのスタッフは「いきものがかり」という有志があって月々、いきものがかり手当てをお支払いしてお世話の感謝の気持ちを少しながらお伝えしています。

その人たちがいるからこそアイディアの動物たちは生きていけます。本当に感謝です。

今日、家に連れて帰った二羽の新婚さんは、前にピピが住んでいた大きな家に落ち着きました。

これなら慣れてきたら巣箱も入れて子育てできそうです。

最初は落ち着かず部屋中を飛び回っていたキキも、気がつけばキミと寄り添って寝ている。

慣れれば大丈夫!おとなしくて、けっして相手に噛み付いたりしない優しい二羽です。きっと幸せになれるよ。

小さくても優しい命。慈しむ気持ちから全てが始まる気がします。

たくさんの命が少しでも幸せになれますように。