この時期、こどもたちの悩みの相談のSNS相談はたくさんの相談を受ける時期に突入です。「学校に行きたくない!」「家庭にいても休まらない」匿名で書き込まれる相談に答えていくのはとても大切な活動だと背筋が伸びます。

そして、私がこの春から毎週一回2時間、必ず時間をとって大切にしている活動があります。
それは、心理カウンセラーやメンタルトレーナーたちのサポートを目的にした専用のディスカッションの場を設けていること。

相談の内容を共有するのではなくというよりは、カウンセラー自身のセルフケアの方法や自分の無力感を感じた時の対処法など、、

時には精神的にハードな現場を支えてくれる心理カウンセラーたちの話を聞き、質問を受け、私の体験談や失敗談、そしてなによりもこの仕事がどれだけ楽しくて意義のあるものか?を伝えていくのが目的です。私が教えるスタイルの講座ではなく主役は全国に300名近く活動しているアイディアのカウンセラーたちです。

心理カウンセラーやメンタルトレーナーの皆さんがどんどんキラキラしてくるのが感じられてとても幸せです。
フィードバックを受ければ受けるほどみんなが笑顔になり、自分の可能性に気がついていく、、。本来の指導はこういう事だったと、私自身も改めて感じる貴重な時間を共有させていただきました。

プロの対人支援職として長く活動することは、心理学の知識やスキルだけではなりたちません。そこにはプロとして活動していくための大切な「ヒント(成功している人だけが知っている暗黙知)」があり、それを先輩から後輩へ共有し、チームとしてのメンバーシップを育てて行ってこそ初めて、プロとしての自覚も喜びも育つのだと思っています。

その中でも特に力を入れたクラスがSNS相談のスーパーバイザーのクラスです。
希死念慮やいじめ相談などハードな相談も沢山くる中で、SNSという蜘蛛の糸のような細い大切な繋がりで悩みを抱える人たちの支援をしていく。

簡単ではありませんが、ここでのテーマはチームとしていかにSNSカウンセラーチームを機能させていくか、です。
自分が優秀なカウンセラーであることや、キャリアがあるだけでなくチームを有効に機能させないと、数百件にも及ぶ相談にきちんと対応することができません。そのために彼女たちが安定して、モチベーション高く責任感と大きな優しさで場を包んでもらう必要があります。

スーパーバイザーたちは、チームのキャプテンとして自分も前線に立ちながら時には指導しつつ、励ましつつ、そして心理的安全性をカウンセラーたちに担保しながら、相談活動をなしとげていってくれるのです。

どのチームも監督やコーチが頑張るよりもキャプテンにチームをよくする方法を伝えた方がはるかに良くなることも多いです。

そしてそれらのスーパーバイザーとともにメンバーみんながこの時期も、真摯にそしてカウンセラーである喜びを持って活動してくれること、それが私の何よりもの願いです。

夏休み明け、SNSカウンセラーたちは今日も朝まで、全力で頑張っています!