今回、母を施設に入れるにあたり、私は施設で過ごすことの奥深さを知りました。

父を自宅介護で見送った私としては、施設に入れるのは抵抗があり、やはり自宅でという思いもありました。

でもコロナがあり、地域のコミニティーは全て閉鎖。母はどこにも出かけることができず、足腰も一気に弱りました。何よりも人と話したり、大好きな手芸や絵を描く仲間がいなくなったことはじわじわと心の体力を削って行ったのだと感じていました。

月に数回は、私も地元大阪まで母の様子を見に戻っていましたが、1人でずっとテレビを見ている。私が戻ったら途切れないように話し続ける。何度も転んで入院する。

やはり東京で家族のそばで暮らしてみようと決心して弟と手分けして施設探し開始。数件を見に行きましたが、決めたポイントは「職員の方が笑顔である施設」でした。

見学の時はみんないいこと言いますからね。

だけど職員さんが無表情のところもあって、それはやはりつらい。

もちろんお金はかかりますが、その分働こう!と。この年で仕事辞めて自宅で介護するよりもその方がみんなが笑顔でいられると思いました。

私の中で、どこか施設はかわいそうとか、古い偏見もあったのかな?と大反省。

母は前より元気になり、私が行っても前みたいな弾丸トークもなくテレビも見ていないらしい。

毎日何してるの?と聞くと

「みんなと話してる.今度はお習字を教えてあげる」と笑っていました。

適切ないい距離をもったいいコミュケーションが、高齢者のメンタルヘルスにはとても大切。家族もいるとお互いどうしても閉鎖的な感覚になり依存や甘えが感情的になって関係性を壊していくのをたくさん見てきました。

施設の職員さんには本当には頭が下がります。ものすごくいろんな心を配りをして日々対応いただいているのを感じます。

心からのリスペクトと感謝です。

「せっかく東京に来てるのだから、築地に美味しいお魚でも食べに行く?はとバスツアーとかみんなで行かない?」と話すと、満更でもない様子。

今までは、盆暮だけだったみんなが揃う家族の会が月に数回になるだけでもいいことだと思う。

ちなみに私も来年1月には60歳!元気なうちにしっかりとどこでお世話になるか決めて、ゆっくり準備しながら、元気なうちは、仕事にあらゆることに全力で頑張っていきたです。

人生の大きなステージも後半戦。アディショナルタイムを控えて、ここから大いに盛り上がるところです😊
↓母は、花が大好きだったので、秋の花をアレンジして買っていきました‼️ピンクのお花で気持ちも上がるように🌸