いろんな部分でセンシティブなので黙っていようと思ったけど、ついに誹謗中傷で自死された方が出たと聞いて、苦しくて苦しくて口をひらきます。

性被害、この事をもっと多くの方が理解しないと、本当にこれからどんどん被害は続くと思うと居ても立っても居られない。

厚生労働省が日本でSNS相談を始めたのは、2018年。自殺相談という窓口に、若者を中心に3万人以上の人が登録したことに驚きました。それは、相談したいのに対面や電話では相談しずらい事があまりに多いことでもありました。

その画期的な匿名性の高いSNSのカウンセリングの内容は、「学校に行きたくない」「いじめられている」「家に居場所がない」などに混じって多くの「未成年の性被害」の訴えがあることに驚きました。

子どもは性被害に遭っても何が起こっているのかがその時は理解できません。だけど成長するにつれて自分がされた事が何だったのか?を理解し、そして苦しみます。

その苦しみは「自分は汚された」「普通じゃない」という自己否定になります。

加害者をストレートに憎み、怒りを親や他の大人にぶちまけられたらもっと楽なんでしょうが、そんな子どもはほとんどいません。

むしろ「自分が悪い子だったから」「原因は自分にある」と自己否定になります。加害者や周りの大人がそう刷り込むことも一因です。

そして普通でなくなったと思いこんだ子どもは大人になっても恋愛や結婚がうまくいかなかったり、フラッシュバックに苦しむと、いつも「自分が悪いから」「普通じゃないから」と言うところにループするメンタルになります。

そんな状況の中で、ようやく勇気を出して声を上げても、批判されたり、誹謗中傷されるなんて本当にゾッとします。
世の中は誰も味方になってくれず、みんなが自分を笑いものにしている、と絶望してもしかたありません。

批判している人の多くは、おそらく何もわからずただ、好きなタレントさんのためだと思ってそうしているのでしょう。
警察に行け!と言う心ない言葉も多いようですが、アホかって思います。何十年も前の被害の受理がされますか?

事務所にいた証拠がないから?

そう言う被害者がたくさんいる事がわかっているのだから、ちゃんと専用の窓口を作って訓練を受けた専門家なりが対応するのが当たり前だと思っていましたが、一体何をどうしているのでしょうか?

先日、性被害のカウンセリングの勉強会をアイデアヒューマンサポートサービスの心理カウンセラーたちに実施しました。
たくさんの男性カウンセラーも参加してくれました。男性でもいつでも被害者になりうると言う事実を伝えた上でニューヨークで私たちが研修を行なっている SAVI(レイプクライシスとバイオレンスのケア)プログラムからカウンセリングの仕方を学んでもらいました。

もういてもたってもいられないので、近々、性被害のための専用のSNS相談の窓口をボランティアで開設する予定です。

これだけ性被害の話題が毎日ニュースになると、きっと過去に性被害を受けた多くの人たちがフラッシュバックに苦しみ、誰にも打ち明ける事なく、絶望感に苛まれている。

声を大にして言いたいのは、子どもの性被害(もちろん男児も含め)は日本でもとても多いのです。そして多くの被害者は自分が悪いと自己否定しながら生きているのです、今も。

その苦しみを少しでも和らげるのは、私たちの世の中がもっと当たり前に被害者に寄り添う社会になる必要があると思います。
加害者でないけれど、無知傷口を広げる事がある事を十分理解して、誹謗中傷などが鳴り止む事を心から願っています。

✳︎SNS相談窓口はまた詳細決まり次第お知らせいたします!

https://news.yahoo.co.jp/…/1ac20defb918c440974e070152ce…