夕方、近未来的なみなとみらい駅の長いエレベーターを登り、全国の子供たちの悩みをLINE相談で受けるコールセンターに到着しました。

今アイディアヒューマンサポートサービスでは、全力で文科省関連のSNS子ども相談受託中。
1日、50人越えの相談員の動員につき、浮世も今日と明日はスーパーバイザーとしてSNS相談で活動中です。

そこで世の中の大人たちに提案です。
夏休み明け、もしも学校に行きたくないと子どもが言い始めたら、ぜひ休ませてあげる勇気を持って欲しいと思うのです。

本来子どもは仲のいい友だちがいれば学校に行きたくなるもの。だから、単に勉強をサボりたいとかではなくて、本当に学校に自分の居場所がないから行きたくなくなるのです。

目に見えるイジメなんてほんの僅かで、ほとんどは仲間はずれなどの静かな暴力が蔓延していることを私たち大人たちは気づく術もありません。
だから子どもがSOSを出した時はきちんと話を聴いて、何が起こっているか?を受け止めてあげてほしいのです。

そうすれば学校には行きたくなくても、家では居場所が見つかります。

一番辛いのは学校にも家にも居場所のない子です。学校に行きたくない!そして家にもいたくない。そんな行き場のない子供たちの悲鳴は、「生きているのがつらい」いう言葉になって、テキストに綴られているのです。しかも、何人も何人もたくさんの子どもが悲鳴をあげるのです。

LINE相談を受けるようになってから本当に、子どもたちの誰にも言えない本音が聴けるようになりました。
私は心理カウンセラーとしてたくさんの子どもたちの相談にも乗ってきましたが、まだ対面でカウンセラーに相談できる子は、つらくても少しだけ大丈夫なのかも?と思うようになりました。

自分の名前を出して、人の顔を見て相談できるということは、まだそこに繋がりがあったり人を信じたりすることができているからだと思うのです。
だけど、身近な大人に相談できない子どもたちは、本当に心の居場所がない。

ブランドの学校や裕福な家庭があっても心の居場所がない子は、本音で話せない。身近な人たちに全力で優秀でいい子を演じて生きている。匿名でないと弱音も吐けない。だからクタクタになって、匿名のLINE相談で声をあげるのです。

「生きているのがつらい」と。

もちろん、だからと言ってSNSカウンセラーたちは、ただ何もせずに学校を休むのを勧めるのではありません。全国SNSカウンセリング協議会が認定するSNSカウンセラーは実績のあるプロの心理カウンセラーチームです。

思春期ならではの視野の狭さや不安定さをしっかりと受け止めながら。今は、本当につらくても大人になったら、きっとあなたには幸せな人生が待っている、
だから自分を追い詰めないで、あるがままに、時には少し休憩しながら、ひたすらに今をやり過ごして大人になろう!
と、ゆっくりと語りかけます。

その細い繋がりを丁寧に紡ぎながら。
子どもは無邪気で可愛くて、元気で楽しい青春なんて、大人のエゴな空想でしかない。そんな理想を演じさせられる子どもはクタクタに疲れています。
今の子どもたち大変ですよね。その大変さを作っているのは大人の理想を押し付けるエゴなのではないのかな、と。

そろそろ本当に、大人が子どもを解放してあげてほしいと、感じた今日でした。
明日もまたSNS子ども相談が続きます。

↓みなとみらいのエスカレーターにはゲーテ?の詩集と、スヌーピーのバルーンのお尻。心が元気になる場所です。