私の生まれ育った地元は、大阪の下町。
藤原竜也くんと蜷川幸雄監督の舞台で有名な舞台「身毒丸」のモデルのお坊さんが「俊徳丸」そのお坊さんの名前をいただいた俊徳町。近くには司馬遼太郎先生の生家もあり、今では記念館になっています。
歴史のある古い町ですが、取り立てて、何もないそんな町に私は安心します。
何も変わらない町。静かに高齢化だけが進んでいます。

私も病気してからは少し帰阪の頻度は下がったけれど、それでも月に一回は大阪で活動をしています。今は来年できるアイディアの大阪本社ビルの図面やら工事の段取りやらありますからね。

久しぶりにのったエンジ色の近鉄電車の各駅停車。
車内には奈良の秋のキャンペーン。

ああ、秋の奈良はいいなあー。京都よりもに混雑してなく隠れた名所もたくさんある。紅葉の季節には間に合わないけどお正月はそこでのんびり家族で過ごすのも良いなと思う。
地元ののんびりした空気は自分の子供の頃から慣れ親しんでいる緩やかな空気。

家のベランダでは、もりもり成長したかわいい菊の花を母が自慢している。ベランダ農園は母の方が50年ほど上手。

今回参加した地元の集会で、漫才やら落語の方々がたくさんお集まりで、なんでも漫才は東大阪が発祥だ!と盛り上がっておられました。瓢箪山にある神社で初めに催されたのだとか。

漫才のような究極の話芸は、これからはどのように発展していくのでしょうか?最近は漫才をする若い人が少ないし、みんなおもろないわ!とおじいちゃん漫才師さん。たしかにおっちゃん、ベタベタやけど面白かったで(笑)

自分の存在の原点を感じながら、これからの未来を探る。

人もまた歴史の中での1つのピースなのだと思うと、何を残し、何をすべきかを深く考えることができた今回の大阪でした。