浮世満理子よりごあいさつ
みなさん、こんにちは。全心連公認上級プロフェッショナル心理カウンセラーの浮世です。
このたび、私の公式サイトを立ち上げるにあたり、少し自己紹介をさせていただきます。
カウンセラーになったきっかけ
私が心理カウンセラーになったきっかけは、自分自身がメンタル不全になったことです。
学校卒業後、特に何のとりえもなかった私は、あるメーカーに一般事務として就職しました。仕事はそこそこ楽しく、そこそこ退屈で、大きなストレスがあったわけではありませんでした。職場での人間関係や上司とのかかわりなど、ごくありふれた仕事の中での一般的なストレスがあった程度でした。
ちょっとしたきっかけは、とある月曜日の朝、起きられなかったこと。その日は遅刻をしてしまいました。
ところがそれから、眠れない、食べられない、あるいは食べ過ぎる、涙が止まらなくなる、そのうち息苦しくなって電車に乗れなくなる、などの様々な症状が表れてきたのです。
当時、「心」のことなど何も知らなかった私は、どこか悪い病気にかかってしまったんだと思いました。病気になったのだから大きな病院に検査に行こうと思いました。めまいがすれば脳の検査、胃がむかむかすれば胃の検査、涙が止まらなくなれば眼科に通いました。でも、いつも「異常なし」という診断。最後は、とある大学病院の神経科というところに行くことになりました。
「ストレスですね」
そのお医者さんははっきりと言いました。
それまで私は、自分の身体がどうなっているかわからなかったことにとても不安だったのですが、その医師がはっきりと原因を「ストレスですね。」と言ってくれたことに、安心しました。ただ、ストレスという意味はよくわからなかったので、「ストレスですか。先生、私そろそろ仕事に戻りたいのですが、いつぐらいに戻れますか?」と聞きました。すると先生は「そうだなあ、仕事が原因のようだから、仕事をしなければ良くなるよ」と言われました。
話が噛み合いません。
「いえ、先生。私、仕事を辞めたいのではなくて、仕事に戻りたいんです。どうすれば良くなりますか?」
すると、今まであんなにはっきり言っていた先生の話がよく分からなくなります。
「まあ、家でのんびりしてみたら。薬飲みます?少し副作用はあるけどね。」
患者のはずの私が、自分で薬を飲むかどうか問われたことが驚きでした。というよりも、それはいったいなんの薬でしょうか?私はどんな病気で、どのような治療をして、どういうふうに薬を飲めば治るのか。
全くわからず途方にくれたことを、昨日のことのようによく覚えています。
仕事を辞めて、心理カウンセラーを学んだ
それから私は、仕事を辞めてアメリカに行きました。
アメリカに行って一番驚いたのは、身近に心理カウンセラー達がたくさんいたこと。
学校や家族、カップルで受けるカウンセリング、夫婦、子育ての問題、子どものケア、思春期の子どもに特化したカウンセリング。身近なところに素敵なカウンセラー達がたくさんいました。
そこでワークショップを受けたり、自分自身がカウンセリングを学んでいくうち、少しずつカウンセラー達のお手伝いをすることができるようになります。私のカウンセラーアシスタント現場体験は、そこからスタートしたのです。
そして様々な現場で学び、アメリカと日本を行ったり来たりする日々が続きました。
日本に戻ってみると、そこは、今までとはまるで違う世界に見えました。
そして、日本を自分なりに見たときに、明らかに強い思いが湧いてきたのです。
かつての私のようにストレスで悩んだり苦しんでいる人はいるはず。何かそんな人たちの力になれればいい。お茶を飲みに行く感覚で気軽にカウンセリングが受けれる、そんな日本になればいい。
それは、まだ20代だった私にとって、強い気持ちや思いとは裏腹に、現実的には淡い希望のようなものでした。学歴も頭脳も資金力もない私が、心理カウンセラーとしてやっていけるなどとは、当時周囲の誰もが思っていなかったと思います。
心理カウンセラーになり、あれから25年。
私は今、プロフェッショナル心理カウンセラーとして25年間、多くの企業やトップアスリートたち、そして多くの人々のカウンセリングやメンタルトレーニングに携わらせていただいています。
自分自身がクライアント出身だから、その痛みや思いを自分の等身大で感じることが出来る。対応するプログラムも理論的なものだけでなくて、本当に効果があるものを自分自身で取り入れ続けてきました。
どうしても日本では、心の専門家というと、なぜか上から目線の堅苦しい感じがしますが、私たちが毎年、今でも研修を受けに行っているニューヨークをはじめ、ヨーロッパなどの各国のカウンセラー達は、みんな気さくでフレンドリーで、それでいて高いスキルと経験値を持ち、しっかりとしたアカデミックなことも押さえられている。非常にクオリティの高いカウンセラー達であることを実感します。
日本にもそのような、クオリティが高く、信頼され、かつしっかりと相手に寄り添うことができるカウンセラーが必要。そして、お茶を飲みに行く感覚でカウンセリングを受けることができる文化が、あたりまえのこととして日本に根付いていくように、私自身は自分の一生をかけてこの活動に取り組んでいくつもりです。
プロフェッショナル心理カウンセラーは生涯現役。定年などありません。この活動を通じて、自分自身の成長や大きな学びや深い人生の気づきを得ていることに、日々感謝をしてやまない毎日です。
「一度でも悩んだことのある人は、きっと素晴らしい心理カウンセラーになれる」
私がこの25年間、提唱し続けている言葉です。
浮世 満理子