夜、また熱が上がってきました。
寝て取れるのは、「疲れ」
寝ていても苦しくて辛いのが「病気」

子どもの頃の私は本当に、病弱でいろんな病気のオンパレード。
しょっちゅう高熱を出していてそんな時に、いつも決まって同じ悪夢をみていました。
それは「クジラの夢」
熱でぼーっとして部屋の天井をみていると遠近感がおかしくなってきて、ぐるぐるする。
夢うつつで、遠くにクジラみたいなものが見える。
怖いな、見つかったら飲み込まれる、見つからないといいな、、
と思っていたら次の瞬間にクジラはすぐそばにいて、
襲われて、驚いて悲鳴をあげて目がさめる、
そんな夢。
熱が出たらいつもそのクジラ。

今から思えば随分可愛い夢ですが、
あの苦しさ辛さは、今日も同じように私の身体を苦しめます。
身体が辛くて腕も上がらないくらい疲れているのに、眠れなくてピリピリする。
病のつらさを抱えると、夜が拷問のように長い。
子供の頃から知っていたあの苦しみが毎日来る。

そんな時には、アロマを使い、音楽を聴き、
癒しのイメージトレーニングをしながら、焦らずゆっくりとコミックを読む。
細かい文字はもう読めなくなる。
テレビの音は、神経にさわる。
光刺激の強いスマホは大丈夫だけどあまり長く見てると余計眠れなくなるから、
コミックが一番いい感じ。
コミックの世界に浸りながら、頑張る主人公たちの世界観に、
痛みも辛さも逃避できる優しい夜の一人の時間。
しばらくすると頭が疲れてきて、また、パタリと眠りにつける。
辛さで目覚めるとまたコミックを読む。
朝までこれの繰り返し。

クジラの夢はもう見ない。
病の辛さはあっても、こころが辛さに捕まらないように、しっかりと自分が自分を守ってあげる。

喜びや悲しみは共有できても、
痛みや苦しさは人とは共有できない。
だから、自分を孤独にしないために、
自分を慈しんであげなきゃね。

今日の夜も長くなりそう。

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