カウンセリングにおいてクライエントを理解しようとする時、個人の性格だけでなく育った社会環境やカルチャーなどいろんなことを加味しながら考えて行かないと、すぐに「今時の若いものはダメだぁ!」となりますよね。カウンセラーでなくても組織の中の世代間コミュニケーションを超えられないのもそんな人たち。

心の文化を学ぶことはエンターテイメントなどのカルチャーを知ること。わかりやすくいうと今時のカルチャーが薄っぺらいから、今の人たちは深く洞察できないのか?

深く洞察することが苦しいから薄っぺらいエンターテイメントが流行るのか?などど、考えることができた時間でした。今の人たちは必ずしも若者だけではないですけどね。40.50代でもたくさんいますね。

今回のテーマの【なろう系アニメ、、】という言葉、私はまったくわからなかった。それ以外にもわからない言葉続出!ゲーム用語や異世界転生ものにはたくさんの専門用語があるらしい。だけど、終わってみたらすごくすごーく、心打つものがあり、とてもためになった三宅陽一郎先生のアニメを見る会。

なろう系というのはいわゆる「小説家になろう」というサイトに投稿している素人でも作れる人気の小説やコミックのアニメ化ということなのですが、これが実に実に興味深い。一言で言うと、ちゃらくて軽くて、みんな似たり寄ったりで見終わっても何ものこらないということなんだけど、私は今のLINE相談に来る若いクライエントたちの感じとピタッ!と一致しました。これって感動です!

今の若い人って本当に、あたま使うんですよね。コミュニケーションはうわっらだけど、言葉一つ間違えるとすぐに虐められたり友達なくしたりする。ゲームは複雑だし、難しい。いろんなところに神経使うし、頭使うし、、、そんな時代だったら、現世から逃避して異世界に転生して、男の子ならハーレムをつくり、女の子なら王子さまにプロポーズ!ってチャラい妄想に脳を浸からせたいというのもわからなくはないなぁーと思いました。

そして、異世界ものって一回りするとやはりユング心理学に通じていたり、自我の確立のお話だったり、かなり心理学と親和性は高いと感じたのでした。

アニメの歴史について語ってくださった竹内ゆうすけさんの解説、わかりやすくて深くて最高でした。今度講師でぜひお招きしたい。

それ以外にもいろんな素敵な方々とのお出会いがあり皆様をぜひお呼びしてさらなる知見を高めていきたいと思いました。ありがとうございました。

帰りは中央線が止まっちゃってタクシーで渋谷まで帰ることに。頂いた本を読みながら、今日の復習をしながら帰ります。辛い時にはゆるふわっと異世界モノに逃避できるかな?(笑)