素晴らしい分析をわかりやすく解説してくださっています。
今私たちは、ウィルスへの感染は防げても、恐怖への感情の感染は防げていない、ということなんですね。
心理カウンセラーという人の心に触れる仕事をするものとして、心理カウンセラーの業界団体として、今、世界で何が起こっているかをしっかりと見極めて、プロフェショナル心理カウンセラーとして何をすべきか?を考えたい。
🌸本文より抜粋🌸
さらにここで注意すべき危険な兆候がある。
それは原因帰属の誤りによる危険である。
原因帰属とは、何らかの事象の原因をどこに求めるかという認知的プロセスのことである。
同じようなことが、新型コロナウィルスパニックのなかでも起こってはいないだろうか。
人は不安になったとき、そしてその原因がわからなかったり、どこにももっていきようがなかったりすると、「共通の敵」を作ってそれを攻撃することで不安を鎮めようとする。
ネット上で起こっている「中国叩き」や「陰謀論」がその最たるものである。
もちろん、この新型肺炎は中国発のものであることは厳然たる事実だ。
しかし、中国人全部を締め出したり、中国人全員を危険視することは、危険な差別意識につながる。