テレビの番組から連絡が来て、当時、大人気だったKAT.TUNというアイドルグループが東京ドームでバンジージャンプをやるのでメントレしてください、と言われたのはもう何年も前。
「嫌がるタレントさんを無理に説得はできません」と、お断りしたら「実際バンジーできなくてもいいので、ストレスのケアをしてあげてください」といわれ、それならばと東京ドームへ。
コンサート直前に楽屋裏で少しだけ会話をしてイメージトレーニングをしました。
時間短かったけれど、全力でなんとか頑張ったので、満員のお客様の前で彼がバンジー決めた時は本当に嬉しかったなぁ。
なによりも本人が「怖いけど本当に頑張りたいんです」という気持ちがあったのです。夢が叶ってよかった。
きっと木村花さんも夢のために頑張っていたのだと思います。
アイディアヒューマンサポートサービスでは、タレントさん、モデルさん、俳優さん、アーティスト、司会業などいわゆる「芸能界」の方々の心理カウンセリングが時々入ります。
だけどみなさま、個人で知り合いをたどってカウンセラーまでたどり着く方がほとんど。
番組制作や芸能事務所からのご依頼はほとんどありません。(先ほどの例は少し特殊。私のメントレ風景を番組の中で撮影公開していましたので守秘義務どころか、、全国のみんなが知ってる(笑))
この業界では、1番大切なのは守秘義務を徹底出来ること。
アイディア渋谷には少し離れたセキュリティの高い場所で、トップアスリートや著名な方々のためのカウンセリングルームがあります。
あとは、匿名性の高いSNSのカウンセリングがいいのかもしれませんね。
番組のオーディションの時に心理カウンセラーの採用を!と謳ったこの記事は、とても斬新で素晴らしいと思います。
だけど一歩踏み込んで、オーディションだけでなくすべての人たちに専属のカウンセラーが必要だと思います。
浮世に、そのオファーが多いのは、東京にいるし、きっと芸能界の裏の裏の裏まで知っていて?守秘義務が守れる相談空間があるからなのだと思います。
それでなくても表現するお仕事の人は、感受性も強いし何が正解かわかりにくい世界なので、神経がまいることは本当によくあること。
定期的な心のメンテナンスは必要なのです。
バラエティだけでなくドラマだって報道だってギリギリの精神状態でやっていることばかりです。
不眠や向精神薬も常用している人が多くおられます。
心は元気なふりでも身体にダメージが来る人も多い。
だけど、しっかりとカウンセリングで、自分のできることや、悩むこと悩まないことを整理していくとそれだけで心は、軽くなるのをいつも目の当たりにしています。
こんなに簡単なことなのに、まだまだ日本では浸透していない。
今回のことを大きな痛みをともなう教訓として、私が学んだニューヨークで、ブロードウエイのダンサーたちが私の師匠に受けていた、心理カウンセリングのように、芸能分野の当たり前の文化になって欲しいと願います。