つまりですね、、物の言い方、伝え方、だと思うのです。
迷走しまくってるGO TOキャンペーンですが、なんかしっくりいかないのは、物の言い方伝え方なのではないかなー?と思う。
まず、このコロナ禍の中でどうしてもみんなはイライラストレスが溜まってるわけですから、不安はちょっとしたきっかけで怒りや恐怖になる。
なのでまず一番よろしくない言い方は、強引な言い回し。
「もう決まっているから」「変更の予定はない」
こういう言い方をされると、それが正論であっても人は反発する。
そんな大切なことなんで勝手に決めるの?と思ってしまう。本当に正論でも。
次に、よろしくない言い回しは、曖昧で時期や基準を明確にしない表現。
「今後は関係各所と連携の上」とか「柔軟に情勢を鑑みて」という言い方は適切ではあるけれど、どうしても先延ばしにされたような気になって「で?どうするの?」と、明確さを求める心理状態では物足りなさ、頼りなさを感じてしまう。
もちろん、未曾有の世界的危機であるコロナ禍の中で、明確な基準を示すのは難しい。間違えたとしても、誰も責任を取れるわけではない。
だけど、だからこそ、大切なことはたった一つ。
【共感の言葉】だと思う。
「苦しんでいる人たちの気持ちを考えると心が痛い」
「今、生活を脅かされるひと達のことを考えるとつらい」
と、共感の言葉を述べた上で、「だからみんなで経済を回して行こう」とか「感染には徹底して予防をして行こう」と、言えば、受け取る方もずいぶん印象が違うと思うのですが、、。
そう言う言葉はなぜ言わないんでしょうか?
それとも言っていてもメディアがカットして放送してしまうのでしょうか?
どうしても賢くそつなく話すことに意識が向きすぎて、もっと共感的に話す方が、人々の心に伝わるということが、わかってないような気がしてなりません。ああ、残念!
コロナ禍の中で私たちは心を疲れさせ、不安や攻撃、差別など、ネガティブな言葉や行為が溢れている。
安全は確保できなくてももう少し安心感を作り出すことはできないか?
実際には安全かどうかは分からなくても、心理的には少しでも安心感を感じることができればもっと、反応は変わってくる。
丁寧に、ゆっくりとわかりやすい言葉で、明確に。そして心から共感の言葉を添えて。
心理学のコミュニケーションスキルを習得されたい政治家のみなさまがおられたら、どなた様に限らず、伝授させていただきたい、なによりもこの日本のために。
そう思う今日でした。