最近のお母さんは、子どもによく謝る気がします。子どもがレストランでちょっとぐずってもすぐ「ごめんね」と。

「ごめん、ごめん、そんなに怒らないで食べて」と。いや悪いのは子どもだから。まだ子どもだから仕方ないとしても、お母さん全然悪くないから。

それ以外にもよく聞く「コロナで遊びに連れて行ってあげられなくて、ごめんね」「ハワイでなくディズニーランドでごめんね」「家がお金がなくてごめんね」

そしてがんの患者さんのお母さん達から意外とよく耳にする「お母さんが病気になってごめんね」これは本当に驚きますがたくさんの患者さんが子どもに言う言葉のようなのです。

ごめんね、ごめんね、と言われると子どもは自分はかわいそうで不幸な子なんだな、と感じてしまいます。

そしてこんなに親に辛い思いをさせている自分は、イケナイコなんじゃないか?と落ち込む。

自己肯定感もどんどん下がる。

親が子どもに言うごめんなさい、は時に子どもをケアするどころか、ネガティブなメンタリティに誘っているのを感じます。

私は子どもの頃からかなり病弱でしたが、母は「丈夫に産まなくてごめんね」とは言いませんでした。

その代わり熱を出して苦しむ私の横で「代わってあげたい」と話してくれました。

だから私は病弱ではありましたが自分を不幸だとは思わなかった。まあ、子どもの頃からずっとそうだし、そんなもんかな?と。あとはメンテナンス次第、自分次第なのだと。

家庭はわりと貧乏気味でしたが「貧乏でごめんね」どころか「うちはね、お金がないの!(かなり開き直り気味に😅)だからあなた達もちゃんと勉強して、いい仕事をしなさい!」と。後から思えばハングリー精神ってこう言うことかなと。

先日、「うちは貧しくて辛かった」と話した40代男性は、自分の勉強部屋もあったし、優雅に習い事たくさんしていたし、お金のかかる系の私立大学も卒業させてもらって「あなた、貧乏って意味わかってる?」と思わず笑ってしまった。

それのどこが貧乏よ!うちなんてさー、と笑いながら貧乏自慢?をする私に対して、彼は「だって母がいつも僕にうちは貧乏でごめんね」と言うのが口癖でしたから、と。

うーん、親が語る「ごめんね」はこうして子どもに影響していくのか?と驚かずにはいられませんでした。

親が自己肯定感が低いと子どもはどうしてもそれに引きずられる。

もちろん、明らかに親が悪い時は素直に謝るのも大事だと思いますが、子どもに安易にごめんなさいというのはどうも悪影響が多い気がします。

レストランで子どもがぐずったら、ごめんなさいは不要です「はい!食べようね」でいいですし、コロナで遊びに行けなくても誰が悪いわけじゃない「今できる範囲の事をやって楽しもう」でいい。

ハワイやディズニーランドもなくなりはしません。高齢者ならともかく、子どもはこれからいくらでも自分の力で行くチャンスがあります。その時の楽しみに取っておこう!でいいと思います。

親が仕事がうまくいかなくても、貧乏気味でも、別に子どもに謝らなくても「みんなで力合わせて頑張ろうね!」でいいんだと思います。

楽しみながらみんなで食べるリーズナブルな食事はそれなりに幸せを感じます。

ましてや、自分が病気になったら、謝らなくても、「病気だけど頑張るから、応援してね!」と家族や子どもに甘えればいいと思うのです。

しんどい時はお互い様。甘えたり甘えさせたりの姿を見ている子どもは自分もまた素直に人に甘える力が育ち、人を支援する喜びも育ちます。

今、子どもも大人もコロナ禍で大変な時期だからこそ、子ども達への関わりをもう一度見つめ直すいいチャンスです。 子ども達が生きていくこれからの世界はもっと過酷に、もっと大変になります。

だからこそ、かわいそう、ごめんね、と子どもの心を弱くしてしまうのではなく、大変だけど一緒に乗り切ろう!大変な時ほど楽しめる事見つけよう!

人に甘える素直さと、甘えさせてあげる強さを育てよう!

今こそ、子ども達のと関わりが、これからの子どもたちの一生を左右する時期なのではないか?と思います。

子どもたちへの関わり方、親が無理して頑張るのではなく自分らしく、そして子どもがイキイキと過ごせるように、今一度考えて欲しいと思います。

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