【余震や報道でおこる「フラッシュバック」を優しくセルフケアする方法】

今なんとなく気持ちがざわついている方にお伝えしたいことです。地震のあった地域の方、大切な方にぜひお伝えしてあげてください。できればお一人お一人の優しいメッセージを添えて。あなたのこと思っているよという優しい気持ちとともに。

私たちは無意識のうちに、先日の地震以降フラッシュバックともに時間を過ごしています。

💠フラッシュバック (flashback) とは、強いトラウマ体験(心的外傷)を受けた場合に、後になってその記憶が、突然かつ非常に鮮明に思い出されたり、同様に夢に見たりする現象。心的外傷後ストレス障害(PTSD)や急性ストレス障害の特徴的な症状のうちの1つである(Wikipediaより)💠

フラッシュバックは誰にでも起こるし、自分でも自覚にないものが多いのです。つまり無意識の中で先日の大きな地震が引き金となり東日本大震災のあの恐怖とともに過ごしている、ということなのです。

憂鬱な気持ちになる、元気が出ない。
食欲がなかったり食べすぎる。
眠れない。だけど起きる気力がない。
血圧が安定しない。やたら喉が渇く。
海を見たくない。涙が止まらない。
怖くて一人になりたくない。

それらは決して私たちが「おかしくなった」のではありません。
被災地の心のケアをしていて一番辛かったのはそれらの人として当たり前にある反応を「私はおかしくなっちゃった」とさらに自責の念に駆られている人がとても多かったということ。そんなことないんです。誰にでも起こりうる当たり前の反応なんです。だからケアすることは甘えでもなんでもないのです。

ちょっとした心理的なスキルで、自分にも周囲の人にも優しくして差し上げてください。
まず、基本としては生活のリズムを整えることが効果的です。

身体と心のバランスを司る自律神経は生活のリズムを整えることで戻ってきます。無理せず、だけど気分転換も兼ねて出かけて人と会ったり外食することで気持ちが切り替わります。それは贅沢ではなく、心のケアだと考えてください。

どうしても真面目に「ああ、やることたくさんあるのに、落ち着かない。ご飯なんかゆっくり食べてられない」と思いがちですが、そんな時こそ、ゆっくり座って5分でもいいからお茶をゆっくり飲むだけで気持ちのざわつきが整います。

外に出るのもしんどいという人は、ゆっくりと深呼吸して、温かい飲み物を飲んでください。余震が来るたびにドキドキして落ち着かないですよね。そういう時は、ゆっくりと深呼吸して「大丈夫、大丈夫」と自分に言い聞かせてみてください。誰かと電話でお話しするのも落ち着くことがあります。ポイントは深呼吸しながら心で「大丈夫!大丈夫!」ですよ。

こういう時期お酒を飲みたくなりますね。だけど一人でお酒を飲んでしまう時は、どうしても深酒になるので、なるべくいろんな人とお話するがいいですね。今はコロナで集会などできないので、電話やズームで会話してみたらどうでしょう。SNSでもいいですが、声をだして話をするのは感情のコントロールにはとても有効なんですよ。

声をだして笑うことができれば免疫力も上がるという研究データもあります。
東日本大震災のあとは現地でのアルコール依存症が課題にもなりました。家にお酒を買いおかない、その日に飲みたい分だけ買って帰る、というアドバイスも健康のためには効果的な方法でした。

一人で部屋にいると、悲しい記憶のフラッシュバックが次々出てくることもありますよね。血圧や鼓動の身体反応だけでなく感情の上下も出てくるのも自然の反応です。だけど少しづつ少しづつまた日常の穏やかな時間が戻ってきます。ゆっくりと生活のリズムを整えてみてください。

あなたは一人ではないし、多くの人があなたの支えになりたいと願っている、ということを忘れないでいてください。どんな時でもあなたのそばに寄り添いたいと思う人たちがいることを忘れないでください。想いを込めて、心を込めてこのメッセージが大切な人に届きますように❣️

↓生き物がそばにいる。アニマルセラピーも効果的です。
私もカウンセリング活動をした後は必ず家で優しくコンパニオンアニマルと過ごす時間をとっていました。セキセイインコはお散歩も躾も不要でよく懐くし飼いやすいですよ❤️