ここに一枚の写真があります。東日本大震災のあとプロフェッショナル心理カウンセラーのみんなと新幹線がまだ復旧しない中、片道6時間かけて車で宮城に行き、津波で半壊したお家で泥かきのボランティアをしている私の姿。

人のお話を聴くボランティアをしていた時の写真。泥の中にはガラスや釘などが混じっているためとても危険で鉄板入りの長靴分厚いとゴム手袋が必需品。それぞれの家にはそこに住んでいた家族の思い出があり、泥に塗れたお皿ひとつも捨てるのをためらい家人に確認を取りながら作業を進めました。「東京からわざわざ来てもらって申し訳ない」と恐縮されていたお家の方は、不思議と家がきれいになっていくに従って、たくさんお話ししてくださり、笑顔になっていかれました。

心理カウンセラーだから、暖かい部屋で心の相談に来る人をただ待っているだけって誰が決めたの?
心理カウンセラーのいる場所が、どこであってもカウンセリングルームになる。

大きな災害は、壮絶な悲しみとともに、私たちにそんな大切な何かを気づかせてくれます。災害はどうしようもできない悲劇だけれど、その後のことは人の問題。なんとかしたい、心を守りたい、そんな行動で私たちプロフェッショナル心理カウンセラーたちはこの10年間活動してきました。

3月11日、東日本大震災から10年。
私たちは現在もなお東日本大震災の心のケアを続けています。

被災直後はのべ1,000人以上のボランティアが、のべ約250ヶ所以上の避難所に足を運びました。
仮設住宅に移ってからは、仮設住宅にカウンセラーもともに住まわせていただきながら、地元の医療の専門家の皆様や行政職員の保健師と連携して訪問。

心のケアイベントを行い、仮設住宅における自死を防ぎ、人と人とのつながりを感じられるような活動を行いました。
学校にプロフェッショナル心理カウンセラーがおもむき、遠足や卒業式にもご一緒に参加しながら生徒の皆様に寄り添ってきました。

みなさまにも、お一人、お一人の被災地への物語があり、きっと10年のさまざまな想いがあるのだとおもいます。
同時現地に行っていた人も、そうでなかった人も、災害のおける心のケアについてこの日お話ししませんか?

個人のこと、家族のこと、それから災害がますます増えるといわれる日本の未来のあり方。
この日だけは一人で過ごしたくないという人もどなたでも無料で参加可能です。

お友達やご家族などもお誘いください。
申し込み不要です。ズームでのご参加です。
お会いできることを心よりお待ちしています。

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東日本大震災から10年、被災地について語る会
🌸災害の心のケアについて
🌸今なお悲しみが癒えない人たちへどう寄り添うのか?心理スキルと寄り添い方
🌸子どもたちの心のケア
🌸医療行政など支援者のための心のケア
🌸自分でできるフラッシュバックのケア
◇日時
2021年3月11日(木)19:30-21:00
◇参加費無料
◇開催方法
Zoom
トピック: 3/11東日本大震災から10年、被災地について語る会
時間: 2021年3月11日 07:30 PM 大阪、札幌、東京
Zoomミーティングに参加する
https://us02web.zoom.us/j/85316842012…
ミーティングID: 853 1684 2012
パスコード: 913665
※現在は待機室状態になっております
◇参加方法
ご予約不要、当日、上記のZoomよりご参加ください
途中参加、途中退出も大丈夫です
◇主な内容など
・この10年の振り返りと活動報告
・被災地での心のケアについて
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