ブラインドサッカー元日本代表キャプテンの落合選手は、アイディアのメンタルトレーニングの卒業生。この度現役を引退され、12月24日には横浜の武道館で引退試合の予定です。

サッカーファンや障害者スポーツに興味のある人はもちろんのこと、ブラインドサッカーを見たことのない人はぜひ、クリスマスイブに家族や大切な人と一緒に行ってほしいと思います。

なぜなら、落合選手の存在は私たちに本当に人に優しくするとはどういうことか?を考えさせてくれるから。

サッカーはボールを追いながら互いにぶつかり合う球技の格闘技のような激しいスポーツ。ブラインドサッカーももちろんボールを追いながらぶつかるのですが、目が見えない状態で、、となると、ものすごい勢いでフェンスにぶつかったりして、その迫力に思わず息を呑みます。

目が見えない状態で街を歩くだけでも怖いのに、激しくぶつかり合う競技に「恐怖心は感じないのか?」と落合選手にお聞きしてみました。
すると彼は「怖くはない。ちゃんといろんな音が聴こえているから」と。

ボールの中の音。スタッフのよぶ声。たくさんの音の情報があってそれを追えばいろんなものが見えない状況でも見えてくるというのです。
そしてサッカーが、見えない絶望から救ってくれたというのです。

今までに1番感動した「音」は、ブラインドサッカーの日本代表として聞いた国際大会での「君が代」。
その姿をイメージするだけで私も心が熱くなりました。

そんな彼が怖いと思うのは、夜の街。
皆様の街にも当たり前ですが信号ってありますよね。それって音声鳴ってますよね。

♪ピヨピヨとか、♪かっこうとか、、。

実はあれ、♪ピヨピヨは南北に通る道に流れる音、♪かっこう、かっこうの音は東西に通る道の音。そうして視覚障害者はその音を頼りに白杖👨‍🦯をついて毎日道を歩いています。

ところが、その命を繋ぐための音は、夜8時に消えるそうです。

おそらく近所の住民からうるさいからという理由できれるようになっているようですが、そうなるともう視覚障害者は道を歩けなくなります。

最近の電気自動車はエンジンの音が静かで耳を澄ましても車の音が聞こえません。周りに人もまばらで、誰かにサポートをお願いしようにも声をあげても誰も反応してくれない。

そんな時、誰かが道を渡る足音がしたので青信号だと思って渡った瞬間、車が来て、白杖が吹っ飛ばされて轢かれてしまった。そんな怖いことがあったそうです。本当に命がけなのだそうです。

落合選手はいいます。
「夜は本当に小さな小さな音でいいのです。信号に近づかないと聞こえない程度の小さな音でもいいので、消さないで欲しい。資格障害者だって夜遅くまで残業している人もいるし、僕も遠征前とか本当に苦労しました」と。

私が彼から教えてもらった、私たちの街には本当にそんな現実があるということ。
そして多くの人に伝えようと思いました。あなたの街では、夜8時の信号で音声はなっていますか?

彼とのトークライブは夜8時に終了しました。渋谷のアイディアの前の信号では、音声が鳴らず、スタッフが駅の近くまでお送りしました。あかんやん、渋谷!

だけど、大切なことはそんなことを今まで知らなかった私自身の無関心だということにも気づきました。
12月24日の試合、私も家族と一緒に見に行きます。たくさんのことを感じてたくさんのことを語り合いたい。

家でケーキを食べるだけよりも遥かに有意義なクリスマスイブだと思います。
ぜひ、みなさま。横浜武道館でお会いしましょうね。

12月12日までのクラウドファンディングにぜひ、参加してくださいね。 

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https://camp-fire.jp/projects/view/523176