買ってしまった、、、。
一気に読みました。

高校までしか見てなかった名訓高校ナインたちはその後プロに進み波瀾万丈の人生を送っていだ事にびっくりでした。
そして、ああ、私もまたあの頃から40年を経て、今、あの頃とは想いもよらない人生を送っているなぁと。

なんか、人生っていいなぁ。
と思いました。
好きなことをしてるって、いいなぁ。
と思いました。

どんな人だってお金をもらって仕事をしている限りはその世界のプロフェッショナルなのだから、今の子どもたちにも、甲子園に行けなくても、その時の1番になれなくても、人生にはその後どこかの世界のプロフェッショナルになって、いろんな楽しさ豊かさがあるんだと伝えていきたい、と思いました。

私の大好きな里中くんは、母子家庭だし、親が癌になって途中で学校休学してバイトしたり、復学してもドラフトで一位にはなれず三位で入団。こんなところがいいんだなぁ、単なるイケメンピッチャーではないのです!水島新司先生、天才!

主人公の山田太郎も高校を諦め家業の畳屋つごうとしていたし。
そうなんですよねー。

この時代は、貧しくて学もなくて、多くの人たちが親ガチャハズレだった時代。(少なくも我が家はそうだったかな😊)だけど、それを恨んだりグタグタ言っても仕方ないって、ハズレとも思ってなかったなぁ。文句言わずに欲しいなら自分で手に入れろ!と、子どもながらにタフに心折れずに、生き抜く力になっていったんだと思います。

そんな時代にすっぽりと、改めて自分の人生も重なった気がしました。
今の子どもたちよりもおそらくものすごく貧しかったけれど、それをハンデとも恥ずかしいとも思わずに、ただ前に進む力に変えていた、あの頃。

自分たちの時代の1番の宝物は経済的な豊かさではなく、自分の力で生き抜く強さ。
まるで日本のそんな時代の歴史の一部を切り取るかのように心に響いた作品でした。元気出た‼️