「生きている意味がわからない」
「前とは全く違う人生になってしまった」
「私だけ安全なところにいて罪悪感で苦しくなる」

そんな言葉をお聞きして、私が胸が痛くなるのは、東日本大震災の遺族会の時も同じ言葉を聞いていたからです。

私が阪神淡路大震災の被災者であるということが、私の人生を大きく変えた様に、大災害や戦果は私たちの日常をあっという間に捻り潰し、まるで自分が自分でない様な何も感じない感覚になります。そしてその後に来る強烈な鬱状態とフラッシュバック。

自分をしっかりとケアしながら、多くの人たちの話を聞きました。
東日本の震災が起こった時、毎週東北にボランティアで通って、同じ様な思いをしている人がたくさんいることになんとも居た堪れない思いがありました。
懸命に懸命に、1人でも多くの人の話を聞いて、たくさんの言葉を交わしました。

「あなたが罪悪感を持つ必要なんかない。津波から助けられなかったのは、あなたのせいじゃない。あなたが自分を責めるなら、東京でテレビで見ていた私たちだってみんな自分たちが悪いと思う」
だけど、、。

なくなっていった人のこと、みんなが助けたかったっていう気持ちが大事。
気持ちがあっても助けられなかったら同じという人もいるかもしれない。

でも私は、みんなが助けたかったって願っているよ、あなたのことだってみんな、本当に元気で生きていてほしいって思ってるよ、ということを伝えることが大事なんだと思うのです。

つらい死に報われるなんてはないけれど、それでもみんなの願いがあることないのでは残された人の気持ちがちがうと私は強く感じたのでした。
あれから11年。

今、ウクライナ避難民の方の涙に対して、私はまた懸命に同じことを伝えています。
「世界中の人があなたたちを助けたいと願っている、だけどそれが叶わないから本当にごめんなさい、だけどあなただけは自分を責めないで。
生きて!」

心も身体も健康で!
元気で、いつか平和になったウクライナに戻って欲しい。そして前よりもっと素晴らしいウクライナをつくりあげる力として活躍して欲しい。
そのために日本で、ゆっくり休んで、眠って、美味しいもの食べて、滋養をつけて。

戦争フラッシュバックはつらいでしょう。リラクゼーションも有効です。話も聴きます、いつでも声をかけてください。眠れない時は差し上げたアロマオイルで優しく自分を癒してください。
ウクライナ交流センターでの催しで、いつも私が最初に伝えること言葉があります。

「今日のこの催しは、日本のたくさんの方々が皆様のために寄付やボランティアをしてくれていて成り立っています。。日本中があなたたちを応援しています」という言葉。
日本にいてもつらいことや、悲しみこと、慣れない仕事でしんどいこと、本当にいろいろあるでしょう。

だからこそ、せめて、私たちに出来ること、させてくださいね。
🇺🇦今日、NHKのワールドニュースで私と避難民の方々の心のケアのことが取り上げられました。ぜひご覧ください。

ウクライナの心のケアの支援は今始まったばかりです。

https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/news/videos/20220713212344180/?fbclid=IwAR0yraqqvVIzClO-KUlkFI5fDU0uuduu5rhRtgN-FOkRujc9y3mkXyAnHRk