ご家族に許可を経て投稿します。1人でも多くの日本の方々にウクライナの子どもたちの心の状態を知ってもらい、その子たちが幅広く多くのサポートを受けられることを大事に思っておられるのです。
昨日こられた親子のカウンセリングのお話です。

ロシア軍の侵攻で地下壕の暗闇の中で、5歳の娘と母は2人でじっと息を潜めて隠れていました。暗闇、暴撃の音、殺戮の恐怖、先行きが見えない絶望感。5歳の娘は泣いたりじっとしていられないなどの落ち着きががなくなってきました。

ようやくそこを抜け出して今度は、二週間かけて車での避難が始まりました。
二週間ずっと車から降りれず、車の外に出られるのはわずか1日15分だけ。

娘はストレスが溜まり、不安定になっていくのがわかりました。時々怖いことがあると大声を出したりパニックになることが続きました。
渋谷のウクライナ交流センターのある場所は、【アイディアメンタルトレーニング個別塾】の中にあります。

そこは、カウンセラーたちが常にそばにいるだけではなくて、子ども用の知育教材や箱庭セラピーなど、子どもたちが自由に心を表現できる環境が整っています。

私がお母さんをお話を聞いている間に、もう1人のカウンセラーが娘ちゃんと一緒にお絵描きをしていました。
そこで描かれたのがこの「爆発!爆発!爆発」という絵です。

画用紙では描ききれなかったらしく、ホワイトボードにも大きくいっぱい描きました。
これも「ミサイルの爆撃」の絵だそうです。

爆撃で大声悲鳴をあげる人人の顔が、このあどけない可愛い少女の心に深く刻まれているのかと思うといたたまれませんでした。

東日本大震災の時でも子どもたちは、避難所でごっこ遊びをよくしていました。地震ごっこ、津波ごっこ。ごっこ遊びは悪いわけでない。だからこそ、それらを表現する場所が必要なのです。

安心で安全だと感じる場所が必要なのです。
実際に、ここにきた娘ちゃんは時々大きな声を出したりはするものの、お母さんが見えない状況の中でも、カウンセラーと一緒に遊んで、笑い声を上げて楽しそうにしている。

1時間のセッションが終わって、お母さんが「帰るよ」というと「まだ帰りたくない」というので「大丈夫、これからいつも来れるよ、来週もまたきてね」と頭を撫でると、笑って頷いてくれました。

非営利団体であるウクライナ交流センターは、アイディアメンタルトレーニング個別塾の全面協力をいただき、今後、子どもたちの長期的なケアを無償で行なっていきます。

毎週来られるウクライナからの子どもたちには自由に遊びやふれあいの中で、トラウマを少しでも和らげ、日本に生活に馴染んでいけるように、サポートしていきます。

彼女の担当は、体育教諭の教員免許を持つ若い女性の職員が担当し、私をはじめ心理カウンセラーたちがチームでサポートしていきます。遊びや運動を通じて、心が落ち着き、日本でのお友達ができるまで、お母さんもなんでも相談してください、とお伝えすると、お母さんからは「日本に来て今日、初めて希望が見えた」とおっしゃってくださいました。

お子さんのこと不安でしたよね。しんどかったですね。本当によく頑張りましたよね、お母さん!
でももう大丈夫ですよ、
ゆっくりと一つ一つですね。

もう1人ではないので、大丈夫です。
とても大切なことを話してくれてありがとう。

勇気を出して、渋谷まできてくれてありがとう。これからもずっとね。

来週もまたお絵描きしようね。ボール遊びもしようね。箱庭も大好きだよね。
ウクライナの子どもたちがこの日本で少しでも笑顔でいられるように、全力で頑張りたいと思った日でした。

🌻ぜひ、ウクライナ交流センターに皆様の心のケアのご支援をよろしくお願いします。
今一度クラウドファンディングの拡散、ご支援よろしくお願いします。

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https://readyfor.jp/projects/ukraine-himawaricenter