避難民の方がオペラを見たり、乗馬に行ったりしていると「贅沢している」「遊んでいる」と思う人がいるかもしれない(直接言われたことはないけど、そう誤解する人もいそうです)

そういう人はきっと戦争の悲惨さを知らないのだと思うし、PTSDの苦しさもわかってないな、と思います。私もカウンセリング担当してるからこそわかったことがあります。

戦火から逃れてきて、ものすごい辛い体験をしてPTSDを少しづつ回復しながら、日々慣れない異国で頑張る彼女たち。
そんな毎日に必要なのは、食糧、住居、衣服。安全で明日を心配しない生活。

そして仲間や自分が豊かに過ごせる時間などの心の支援。自分がここにいていいんだという安心感。
今日は、音楽家宮崎 隆さんのご招待によりウクライナ避難民の方に素敵なオペラを聴いていただくことができました。

ウクライナの芸術的文化レベルは高く、皆様、ピアノやバイオリンやバレエを幼少期から習ったり、オペラを見たりが日常にあるそうです。だからこそ日本に来てもいろんな芸術に触れたいはず。

素晴らしい芸術は心を癒し、しばし幸せな音色に心を浸せば、心の痛みが少しだけ薄れることってあるのです。
だけど、ウクライナの平均月収は6万円くらいだから日本の4分の1!1万五千円もするオペラはなんと6万くらい?!

冬服や毛布とか買わなきゃいけない今、そんな余裕は当然ない。だから今回無料でチケットをくださった宮崎さんには、本当に感謝しかないのです。

ウクライナの方に限りません。日本では芸術的やエンタメはどうも【娯楽】という意識で、コロナ禍自粛においても政府の支援も手厚くないようですが、メンタルヘルスの観点から言えばむしろ【娯楽】ではなく【心の支援】と思います。

素晴らしいソプラノ、Toscaの第二幕にアヴェマリア、涙が溢れたという方も沢山おられました。在日ウクライナの方もおられましたが、今回の戦争での心の痛みは皆同じ。世界中のウクライナの人が毎日、友を亡くし、故郷を焼かれた絶望と強い強い痛みを伴う悲しみを持って、なお日々頑張って生きていることに、私は心からリスペクトを伝えたい。

私には戦争は止められないけれど、多くの人たちの支えによって少しだけ心の痛みを和らげるお手伝いはできるかもしれない。1人でも多くの日本の人たちがそう思ってくれることを心から願います。芸術やエンタメでウクライナ支援をいただける日本の方、全力募集します‼️

⬇️ウクライナ「心のケア」交流センターひまわりのホームページ、ウクライナ語のページもできました❗️

https://www.mhea.or.jp/ukraine-himawaricenter/