昨日のロシアのありえないようなミサイル攻撃。ウクライナにいるひとはもちろんのこと、世界中のウクライナ人とその親しい人たちの心もズタズタに引き裂いている。

眠れなくなり、食べれなくなり、笑えなくなった。気分が悪くなり、涙が止まらず、人間関係もぎくしゃくして人に対しても痛みをそのまま投げつけるような事があらわれる。

心を整えることの大切さ、そして難しさを、現在進行形の戦争の中に身を置く人たちを関わると感じます。
大変なき国内避難の記憶がようやく、日本での優しさや希望に触れて、少し良くなりつつあっても、侵略が始まった日の苦しさに引き戻す、壮絶な苦しみ。

心が壊れないように、何も感じないようにしなければ耐えられない。
だから感情を止める。

すると何も感じないようにはなるけど、眠れない、食べれない、食べすぎる。
ハグしてもハグしても、痛みを止める事ができない。

昔、ダラムサラでダライラマ法王とお会いした時、法王猊下との会話を思い出す。
「平和とはここにいる全員が、平和を守らなければ維持できませんが、戦争はたった1人が横の人に暴力を働けばすぐに起きてしまうものなのです」と。

だからそれだけ平和は難しいのだとお話しされていました。
そしてまた彼は「20世紀は争いの時代でした。21世紀はどんな時代になるでしょうか?」(お会いしたのは2002年でした)と私たちにと問いかけました。

あれから20年。第三次世界大戦を引き起こそうとしているたった1人の暴力を、今、全世界は止められないでいる。

『ウクライナの栄光は滅びず 
自由も然り
運命は再び我等に微笑まん
朝日に散る霧の如く 敵は消え失せよう
我等が自由の土地を自らの手で治めるのだ』
ウクライナ国歌より
せめて心を整えたくて、日本伝統の様々なものに積極的に取り組まれるウクライナ避難民の皆さま。

茶道、弓道、そして禅など。
個人の感情を超えて生きる意味を問うこれらのものを改めて、メンタルヘルスの活動としてお伝えしていきたいです。