オデッサ、、、黒海に面した激戦区の港町くらいの認識でしたが、ユリアさんの写真を見てあまりの美しさに息を呑みました。こんな美しい街に、爆弾が落とされ、海には機雷が配置され、たくさんのイルカたちが誤爆でなくなっている。

打ち上げられたイルカたちの無残な死骸。焼け焦げた集合住宅。たくさんの人の命が奪われ、そして歴史的な建造物も破壊される。私は、本当に何も知らなかったんだなあ、と。心が痛い。

ユリアさんの街の深い歴史と戦争前の生活。オデッサに近いこの歴史ある街はしょっちゅういろんな国が支配者となる歴史を持つことに驚きます。
彼女の家族たちと写っている写真は優しい風景だけど、それが切なくもある。

当たり前の家族との時間が何より大切と言う言葉に涙が出そうになりました。
そして、17歳でウクライナから1人で来たロベルトくんは、壮絶な体験を持つ。

1人きりの避難の過程でポーランドをはじめに何ヵ国も渡り歩き、ありとあらゆる仕事を探すも、未成年であるが故に一日中働いてパン一切れなんてこともあったらしい。
日本が保証人なして受け入れを開始した時に、憧れの日本に来た。

「日本は優しくて素晴らしい国」とあまりに日本を褒めるので思わず「期待はずれになってないといいけど」と言うと、「全然そんなことない!いい国」
「そう?」
「うん、だって日本に来て泥棒に合わないし、、」

うん、そこが基準なら割と大丈夫かもしれない(苦笑)ていうか、今までどんな苦労してきたん。君まだ高校生の年やん。
ビデオを撮りにきてくれていた日本の大学生の男の子が自己紹介すると「嬉しい、友だちになりたい」と笑う。

彼の望みは、普通の高校生のように友だちを作って、普通の高校生のように音楽したり、楽しみたい。
航空技術に興味があり日本の音楽も好き。SUGIZOさんも大好きな高校生。

陸上の大会に沢山出てアスリートとして活躍していた彼は、ティーンエイジャーとして普通の学生生活を夢見ていた。

時々涙を流しながらも、淡々と語る彼。やはり高校生にしては大人っぽいよね、と思っていたら、最後に差し入れのリンゴを渡したら「フルーツなんて、半年ぶり?すごく嬉しい❣️」と喜んでいる。
その笑顔は、無邪気なティーンエイジャー。

戦争は、こんな若者たちの人生を奪っていく。それでもみんな、なんとか前に進もうと頑張っている。
そんな感動の涙が私たちを包みました。

ウクライナの戦争を止められない、私をはじめ世界中の大人たち。
人生も将来も奪われるウクライナの子どもたち。

彼らはウクライナの将来の希望だと思う。彼らが将来のウクライナを担っていく。彼らを避難させて自分たちは戦いに身を置くウクライナの大人たち。
その希望の子どもたちを日本にお預かりしている私たちとしては、彼らが少しでも笑顔でいてくれるように。

日本を愛する彼らの期待を裏切らないように、私たちもできることをできる範囲で全力で、、頑張らないといけないな、と感じました。

ウクライナンヴォイス、来週は中学生の登場(予定)そして東京ではなく全国の地域の避難民の方々ともズームを繋ぎます。12月4日(土)18時半からスタートです。アーカイブもありますのでぜひ、心に響く声に耳を傾けてくださいね。

🌻ウクライナンヴォイス

ウクライナンヴォイス


*受講料はウクライナ避難民の方とウクライナ本国の方々のサポートに使われます。