最近ウクライナの投稿ばかりでしたが、今日は久しぶりに本業のお仕事のお話。
心理カウンセラーとして最近始めた研究検証についてお話しします。

チャットGPTをご存知ですか?
いろんな質問に対して、かなり精度の高い返事をするチャットGPT。

この度、研究者の方々と連携して、「チャットGPTとカウンセリングを研究するプロジェクトをスタートします。
もともと、いじめや自殺相談などのハードなSNS相談を、1000名以上のカウンセラーたちとここ数年行ってきました。

私自身も、パソコンの前でSNS相談を受けてきました。
そんな知見を全部一度整理して、真摯な気持ちで、チャットGPTと向かい合いたいと思っています。

チャットGPTに対していろんな周囲の方々の反応は面白いです。
「AIに人間が負けるはずがない!」と、やたらAIと戦いたがる人。→50代以上の心理職にありがち。

「AIが発達すれば人を介さずに、なんでもできると思っている」人。→若い理系の人やIT関連の仕事をしている人にありがち。
私は両方、気持ちはわかるけどちょっと違う考えです。

まず、AIはあくまでも道具。
電卓のもっとすごいバージョン。

そろばんから電卓になった時に、「電卓よりもそろばんの方がすごい!」という議論があったかどうかはわからないけれど、多くの人は電卓と戦おうとは思いません。

大切なのは、それぞれの特性を活かして
私たち人間がそれの道具を何に使うのか?その未来にはどんなワクワクとどんなリスクがあるのかをきちんと理解することです。

科学は人間の人生を豊かにするためにあって然るべきだからです。
AIがなんでも解決してくれる派の人は、ロマンティックで素敵だと思うのですが、私たちは人間の本質はなんぞや?という探究になります。

機械に人は癒されるのか?という哲学的な課題にこれから取り組むことになります。
チャットGPTにも共感の言葉は埋め込まれているから、おそらく一時的にホッとすることはできる。

だけど、それはお金を下ろすATMが「いらっしゃいませ、ありがとうございます」というのと、銀行員が同じセリフを言うのと何が違うのか?という疑問に立ち返ります。

私が思う結論は、人間はきっと機械よりももっと賢い。藤井名人がAIと将棋して、稀代の大天才になったように、人の脳のシナプスはAIの進化とともにもっと、進化していく、、、みたいなことになったら楽しいと思う。

知識や情報が人の心を導き、癒した時代もある。人生のキャリアという経験値が仕事で新人よりも優位だった時代もある。
だけど、これからは????

私たちは何をもって人間の仕事のパフォーマンスをばかり、何で悩み、何で癒され、人生の幸せを作っていくのか?
本格的なAIとの共存と切磋琢磨の時代が始まったのかもしれないと思うとワクワクする。

飛行機やロケットなどの高度な乗り物が人間のスキルを要求するように、私たちもどんどん進化していければとても楽しい。
私が心理カウンセラーになって30年ちょっと、来年還暦を迎える60歳。

心理カウンセラーとしての人生がかなり楽しみなことになっています!
チャットGPT✖️カウンセリング研究にご興味のある方は、ぜひ浮世までご一報ください☺️