最近、ウクライナ支援のボランティア活動での投稿が大半でしたが、もちろん心理カウンセラーとしての仕事も忙しく活動させていただいています。心理カウンセラーとしての世の中からのご依頼はいろんな形を変えながらも急激に増加してしています。

最近は、世の中もかなりざわついています。

ジャニーズの性被害の問題、歌舞伎の名門一家の一家心中未遂など、心理カウンセラーとしては色んな意味で思うことたくさん。たくさんすぎて、整理に時間がかかりました。

だけどやっぱり、心のケアを司る仕事としてはこの課題をしっかりと伝える責任があるなあとも思っているので、ゆっくりとまとめながらお伝えしていきます。

私がアメリカで心理カウンセラーの勉強していた時、ブロードウェイに出演するアクターたちのカウンセリングを担当している先生に従事していました。もう30年くらい前になりますが。

確かにショービジネスの世界は特殊だし閉鎖的。世界中同じです。

人間関係の基本にパワハラがあり、芸術芸能を追求していくと答えのない世界なだけに、正解がむずかしく、アクターやアーティストは深い探究に入ると寝れない食べれないなどの、健康から遠ざかる事も日常茶飯事でした。

それでも有名になりたい❗️いい作品を作りたい❗️世界のブロードウェイで主役を❗️

人間の上昇思考のエネルギーで渦巻く、マンハッタンでは、多くの人たちが夢と葛藤しながらもがいていたし、それを単純に「不健全」とは言いたくなかったし、何よりもズタボロになりながらも前に進もうとするココロのエネルギーはとても人間くさくて好きでした。

人間って本来、いろんな欲求でできている。

だからこそ、心が壊れないように、その欲求と現実のギャップとうまく付き合うために彼らは、過酷な舞台の直前にいつも、マンハッタンのビルにあるカウンセリングオフィスを訪ねていたのだと思います。

とくに芸能関係の特殊さはなかなか理解してもらえないところも大きく、普通に友達に相談しても「それはおかしい」と言われて返って面倒になることが多いから、相談に来ると言っていた人も多かった.ちょっとしたスキャンダルも仕事に影響が出るから、守秘義務のあるプロのカウンセラーに相談するというのはある意味理にかなっているし、上手にカウンセラーを使っていたような気がします。

だから、芸能活動の心理カウンセリングは、特殊な業界のことを理解しながらも、その非常識を「夢のためだから仕方ない」と笑って切り捨てるのではなくて、その中で、人間が持つ【大切なこと】が壊れないように、その人の価値観を大切にしながら、ゆっくりとその人の人生そのものを語り合い、心が壊れないようにするための、優しく会話を繰り返していくことだと思うのです。

フツーの観点から見ると、芸能芸術、創作活動なんて、どう考えてもクレージーな世界です。

いい作品を作るためには、それこそ死んだっていい!くらいの人たちがごめんといる世界ですから。だけどそのクレージーをあたりまえだろ!と相手に押し付けるのも、どこかで無理が出て破綻する。

今回のいろんな、日本の芸能界を揺るがしている状況も長年の積み重なった無理が、ちょっとしたきっかけで、ほころびはじめ、破綻し始めているのかもしれません。

アメリカでも#MeToo運動展開されたのが2017年、つい最近です。

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「#MeToo運動」は、セクハラや性的暴行などの体験を告白・共有する際に、SNSでハッシュタグ「#MeToo」を使用して、それまで沈黙してきた問題を「私も被害者である」と発信することで世の中を変えていこう、という運動のこと。

世界的にも大きな価値観の変革が始まる中、閉塞的な日本の社会で何かが変わるのか?そしてやっぱ何も変わらないのか? 

私としては、誰かを傷つけたり、忖度したりすることなく、夢を目指して頑張る人たちがある意味、もう少しだけ、フェアに生きやすい業界になってほしいとは思っています。

性被害のこと、ハラスメントのこと、家族のこと、まだまだこれから少しづつまとめていきたいと思っています。

🌷いろんな情報が錯綜していて、メンタルしんどくなる情報で、共感疲労を起こしている人たちがたくさんいます。もともとメンタルしんどいのに、気になるからつい情報を追ってしまうけど、そこでもっとしんどくなる構図。

SNSでこんなこと言うのも変だけど、しばらくネット情報を遮断して、お酒の休肝日みたいに「この2、3日はネット情報控えめ」みたいなことをしてみるのもお勧めです。