いいお天気に恵まれた平日。

今日はアイディア高等学院のこの春の入学生の生徒たち(小グループ)と、小田原の流鏑馬に行ってきました。

流鏑馬は、馬に乗って弓を撃つ日本の伝統的なもので最近はスポーツ流鏑馬と言われるくらい気軽にいろんな人が行えます。

私もがんの病気の後、薬の副作用で関節痛があり、ジョギングなどの運動ができないようになって始めた小田原の流鏑馬。

私が安心して生徒たちを連れて行ける乗馬と弓のスキルがあります。

通信制の高校というと、在宅で1人で勉強するイメージもありますが(もちろんそれでも単位は十分取れるのですが)今春の入学生からは一気にセラピー的な課外活動を増やしたこともあってか、生徒たちは自分のペースで、だけど無理なく活動に参加してくれる。

特定活動だから、学校の単位にもなるし、実際に日本の伝統馬の勉強(歴史)や地理や体育の勉強にもなる。

そして一番大切なのは、自分たちが新しいことにチャレンジして、そして成し遂げたという大きな達成感!
それが何よりも大きな自信になるのだと思います。

通学型の学校は勉強以外にも、いろいろ気を使うところも多い。合わないクラスメイトとも仲良くしなければならなかったり、部活はスポコンすぎるところもまだまだある。

アイディア高等学院では、通信制の良いところを最大限活かして、自由に自分らしくすごく時間を大切にしています。

今日の生徒たちの目標は、「うまく行ったとか行かなかったでなくて、朝早く起きて、ここまで来れて、そして新しことに挑戦した自分を心から誉めて欲しい。そして今日の目標は、そのチャレンジを心から楽しむこと!」と決めました。

初めてですから最初から、弓だって上手く打てません。馬だって怖くて仕方ない。当たり前です。だけど一日が終わってみんなで海の見える牧場で、美味しいランチを食べた時には、なんとも言えない達成感も笑顔があることには、とても感動したのです。

子どもたちはまるで砂が水を吸い込むように、いろんなものを吸収していきます。

お互いを讃え合い承認し合う、そんな環境でいれば、当たり前に笑顔が多くなります。

子どもたちも小さな声もきちんと耳を傾ければ、ちゃんと言葉豊かに話していくことに、大人は気がつくはずですから。それを聞けないのは、その環境を作っている大人の責任では?と思います。

帰り道、生徒を引率の教員に任せて見送った後、1人小田原で仕事を済ませて、新幹線で帰路に着くと、偶然小田原駅に修学旅行の臨時列車が停車。

たくさんの生徒たちが降りてきました。びっくりしたのは、車内で車酔いした生徒が、口にビニール袋を当て吐きながら、だけど列の一番最後から歩いてみんなについてきていたこと。


せめて、駅で座って冷たい水で口をゆすぐことはできないのか?誰がサポートする先生がついてあげれば少し遅れても宿には辿り着けるのでは?でも一般的な?学校ってこんな感じなのかな?と思いながら、なんとも言えない気持ちになりました。


修学旅行が勉強かどうかという議論もありましたが、勉強はどんなところでも、どんな題材でもできる。


勉強を気合と根性で詰め込むのではなく、生徒たちが自然にいろんなことに興味を持ち、その好奇心を育てるきっかけが、旅や、非日常的な環境がきっかけになればいいなと思います。


自然の中での流鏑馬体験。


生徒たちはちゃんと体調管理して、熱中症予防もしてくれたし、虫嫌いがたくさんいる中でも虫や馬などの生き物にパニックになることなく、過ごしてくれました。


お互いにリスペクトし合い、彼らが元々持っている強さと優しさがどんどん加速していきます。
彼らから改めて学ぶことが多いと感じる今日でした。


🌱次回は6月11日日曜日、中等部の流鏑馬教室をウクライナの子どもたちと合同で行います。少人数制ですから、一般の日本の中学生たちも(学校に行っていない子も、虫嫌いな子も!)大歓迎です😊


↓ご許可を得て投稿させていただいています😊


https://www.facebook.com/mariko.ukiyo/videos/926750105094864