今日は、西東京市からお招き頂き、ウクライナ避難民の方についてのお話をさせていただきました。

今度の2月24日であの惨酷な侵攻後2年になります。最近ではウクライナに対する関心も薄れてきてはいますが、戦争はまだ終わっていません。

まだまだ避難民の皆様のサポートをどうしていくか?をみんなで考えていく時期でもあります。

ダリアさんから紹介された、岩波書店から発売された『戦争語彙集』は、とても素晴らしい本です。多くの一般の人たちの戦争についての言葉が淡々とつづられています。

【自宅から乗り合いのバスで避難するために、どうしても飼っていた猫のケージを手放せないおばあちゃん。「持っていけないから!」とそれを咎める娘さん。

黙って猫を抱えたまま、ただ、泣くしかできないおばあちゃん。

最後の最後におばあちゃんは、地面にケージを置いて蓋を開けて、、、】
この話は泣きました。

ここに綴られる話は、誰かが死んだ話も怪我をした話も出てこないけれど、何よりも戦争被害者のウクライナの人たちが私たちと同じ、当たり前の普通の生活をしていた人たちなのだと改めて思い知って、涙が止まりませんでした。

外見も髪の色も違っていても、こうして人の心の内面はみんな同じ。家族が好きで、住んでいる地域を愛している。遠い国の特別な戦争ではなく、心の中身は皆同じ。

戦争とはこういう当たり前の普通を無惨に踏み躙るものなんだと改めて感じました。

この本、とても素晴らしいのでぜひ、手にとって読んでみてください。ウクライナの人たちに持って心痛いこのお話は日本人にこそ読んでもらったほうがいいと改めて感じた一日でした。