昔の写真を整理してたら、先日なくなった、グリーンチムニーズの創立者、サミュエルロス博士と一緒の写真が出てきました。このあとしばらくして私も闘病に入ってしまったので、そのままお別れも言えずじまい。

グリーンチムニーズを創立し、世界のアニマルセラピーの活動のお手本となり、子どもたちの心のケアと社会復帰にいつも情熱を注いでいた私のアメリカの父。

いつも「アイディアの活動はどうだ?ちゃんとビジネスしてるか?」と会うたびに気にしてくれていた。

アカデミックな肩書きを持たず動物の専門家でもない私が、日本で差別や価値の低い扱いを受けないかといつも心配してくれたお父さん。「なんかあれば、マリコのメンターはサミュエルロスだと、いうんだよ」と庇ってくれていた。

冗談が好きで、豪快だけどいつも、細やかに人の行動を見ていた。

ある国際的な会合で、たくさんの偉い先生たちが参加した食事会でのこと。ロス博士に対してはいい顔してその裏で私にはとっても意地悪な人がいたけど、私は気にせず、いろんな人がいるなあー、いつものことだなあーとニコニコ&スレーしてたら、ふと、ロス博士が私を物陰に手招きしている。

「あいつのいうことなんか気にするな。うちのプログラムはちゃんとマリコのところでだけ使わせてやる!」と、私以上に怒ってくれていた。

「大丈夫だよ、気にしない」と私が笑うと「女性だから軽く見られてる、もっとマリコの活動には敬意を払うべきだ」とまだ怒ってる。そんな優しい人でした。

もっともっとたくさん教えてほしかったな。もっとお元気なうちに、日本でのアニマルセラピーの活動頑張りたかったよ。不甲斐ない娘でごめんね、と。

でも、ロス博士の活動は、必ず、日本で私が継いで行きたいと新たな気持ちになったのも事実!!

宮里 好一先生や、柴内先生など日本で動物と心の回復関係について情熱ある多くの素晴らしい先輩たちも日本にはたくさんいるから。

「泣きごというなよ!日本にグリーンチムニーズ作るんだろ?」
いつもそう言って優しくハグしてくれた。だから私もまだまだ死ねないなぁ。
私も、もっと元気になってまた、ニューヨークに戻ってくる!

日本でサミュエルロス展も開いていきたい。負けない!諦めないぞ!