貧困、ドラック、精神疾患。
多くの社会問題をもつその地域が実は、昔はアメリカ政府が黒人コミニティーを破綻させるためにドラックを流していたと聞くと、本当に人種差別の根の深さに心が痛みます。
ニューヨーク最後の訪問は、パーシャル ホスピタル。精神病の入院患者が、退院後社会に出たときに、期間を決めて「通院する」ためのケア施設です。
しかも場所はハーレムのど真ん中。 少し前までは白人や私たち有色人種も歩くことすら出来なかった街です。
普段は立ち入れないその場所を、特別に見学をさせていただきました。
アートセラピーのワークショップと脳トレのワークショップに私たちの心理カウンセラーたちも患者様に混じり参加させていただきました。
今回アテンドしてくれた方。コロンビア大学大学院でソーシャルワークを学んだ彼は、もともとは移民からのスタート。英語も話せないところからニューヨークでラガーディアコミニティーカレッジにはいり、そこからニューヨーク大学心理学、そしてコロンビア大学大学院でソーシャルワークの資格を取得。
壮絶であったろう苦労をまったく語らず、ここハーレムのハードな職場は、コロンビア大学でも教えてくれなかった多くのことが学べると真摯に話してくれました。
私たちの心理カウンセラーの参加者もおそらく大学の講義では決して知り得ない多くのことをここハーレムのパーシャルホスピタルで感じ、日本に持ち帰ってくれるはずです。
これからは日本でも、一人一人がそれぞれの地域で、そして職域で、何をするのか?何ができるのかを考える時。
多くの壁にぶつかり日本の同調圧力に息苦しくなったりするでしょう。
その時にはここハーレムで、社会的正義を熱く語ったからの言葉がきっと力になってくれるはずです。
ニューヨーク研修の最後は、深い感動の中で無事、終了いたしました。
本当に全ての方々に心からの感謝を申し上げます!