私が「集合形式のスクール」に最初の危機感を持ったのは実は、約10年前。新型インフルエンザの猛威、大阪では外出禁止令なるものが議論されており、その時にみんなが集まるスクール事業は崩壊する、と大きな危機感を持ちました。

その後も災害などが多発する中で、必要性を感じ、アイディアヒューマンサポートアカデミーでは早くからズームなどのオンラインの導入をしていました。
もちろんデジタル音痴な私が新しい機器やシステムの導入は大変です。

だけど一番大変なのは、新しい事に苦手意識を持ちやみくもにネガテイブになる人のコロロ。だから私の役割は自分がわからない仕組みでもとにかくやってみよう!と決断してチームに行動を促す事。

その甲斐あって今回のコロナ禍では、全く問題なく多くの受講生が在宅学習へと移行できました。
だけどもちろん【オンラインだけ】の授業はいろんな弊害もあります。

授業の前後で声をかけたり様子を見ることができない。集合研修は授業の知識を届ける以上のいろんな大切なことを学ぶ場ですからね。

そこでクラスごとにLINEのオープンチャットを利用したグループワークで会話を促すコミニュケーションを行ったり、お電話かけ専用のガイダンスカウンセラーチームを編成してサポートしたり。

オンラインはリアルには及ばなくてもその足りないものを補填する知恵は出せます。
学校にある掲示板はいらなくなりました.そのかわり、動画でアイディアニュースを配信して授業の前後で生徒向けの情報発信を始めました。

スクールに必要不可欠だと信じていたホワイトボートも画面では見辛いので、いらなくなります。代わりに講義しながらパソコンで打ち込め、ズームの画面共有を使いこなせる講師でないとダメです。

コロナ禍は私たちの進化と成長を促してくれました。もちろんそんな状況でもzoomの講義が嫌!という講師の方もおられますが、私は全国どこにいても、海外にいてもみな等しく参加できるこの仕組みは素晴らしいと思っています。

小さな島に住んでいても東京のど真ん中でも同じ授業を受けられる。

「北海道の〜さん!そっちは雪?」 
「沖縄の〜さん!桜咲いたって?」と声かけ合うみんなが同じクラス。

介護の親に声をかけながら授業を受けてくれる人、泣き出した赤ちゃんをあやしながら授業に加わってくれる人。
みんな一生懸命でとても愛おしい。

「私のように介護で外に出れない人っているんです。閉塞した空間の中で資格を取る学びなんて諦めていた。だけど今は外とつながり、心理の学びができる、これがどれだけ人生の希望になるか、、」と受講生に言われた言葉を私は忘れることができません。

介護、子育て、障害、がんの治療中、、
いろんな人が安心できる自宅で学べる。それも動画を一人で見るだけでなく、クラスのみんなと語り合いながら、、。

私の極端なデジタル音痴も、それを超えていけるだけの価値のあるつながりがそこにはあります。
オンラインでリアルに繋がりながらの学び。私達は更なる進化を続けていきます。

実は昨日、390度のカメラを導入しました!これは本当に優れもので、空間の価値観が大きく変わります。
講師が複数いてもソーシャルディスタンスを保ちながらトークライブができます。

さらに空間の改造を行います。私達はもっと固定概念から解放され、講師も生徒もワクワクするような教育事業ができるはずです。
来年には、進化したココロゴトサロンとして皆様にお披露目したいと思います。

自分たちが変化を恐れず固定観念を打ち破り、今よりもっと心に触れる学びをお届けしていきます。