今日は朝から、がんの診察。
ウクライナから避難民来られた方をお連れして、桜の美しいお堀のそばの道を渋谷から走っています。

彼女とは毎月一回、定期的にご一緒しています。
人が生きるということは、パンと屋根があれば生きていけるわけではありません。

母国でのがんの手術後の継続診療、定期的な検査、それらを丁寧に受けられる環境があってこそ初めて、人は安心してここで生きていけると感じるのだ思うのです。

戦争は全てを破壊します。
家も、身体も、家族の絆も、人が人として大切なものを全て無理やり破壊してボロボロにして行きます。

日本に来れたらいいでしょ?安心でしょ?
で、終わりではなくて、そこからが新しい生活の始まり。

心休まる住居、明日のご飯を心配せずに過ごせること。分からないことがあれば気軽に聞くことができる人間関係。
そんなものを一つ一つ、一緒に作り上げていくことこそが、相手に寄り添うことであるし、私たち日本人の気持ちの見せ所なんです。<Br.

戦争が終わるまで、ウクライナ避難民の方がみんな元気で、教育や就業に希望が持てるようなそんな日本でありたいと願っています。
避難民の方が身体も心も元気でいられるのは、ウクライナのためになります。

日本のためにもなります。
そしてその良きモデルができれば、他の外国の人たちの日本での良き過ごし方にもつながります。

そしてそれらは、日本のおける生きづらさを抱えるすべての立場の人たちの改善案にも繋がっていくと思えるのです。
ウクライナは遠い国の遠い戦争ではありません。

日本が大好きで日本に来られた、痛みと勇気を持った人たちが日本の生活に馴染むために、毎日、懸命の努力をされています。
そんな彼女たちのまっすぐな心の優しさに触れるたびに、多くのことをウクライナの人たちから学べる毎日です。

⬇️病院に行く前に、ウクライナの尊厳あるロゴマークのバックをプレゼントしていただきました。
中にはウクライナのチョコレートが入っていました☺️

ご自分が大変な時でも、いつも他人への心遣いを忘れない、そんな素晴らしい人。