〈本当にしんどい時によむメンタルの整え方〉の私の新刊に関して多くのメッセージありがとうございました。

この本はノウハウ本ではなくあくまで個人の体験エッセイとして、緩やかに読み流して欲しいと思っています。

がんは人それぞれ、症状のステージも治療法も違います。私のようながん軽症者?ががんを語るのもおこがましいとも思います。

「私の状態にくらべたらはるかに楽なあなたが何を能天気に、前向きになんていってるの!」と腹立つ人もいると思います。

そう、がんに限らず病気って、健康な人がどんな素晴らしいアドバイスをしてところで「なったことない人にはわからないわ!」という気持ちにもなるし、では同じ病気の人がアドバイスしたからといって「あの人と私は違うわ!」とも思ったりして、結論、やっぱりつらさやしんどさは誰とも共有できず、凄まじい孤独に支配されてしまうのです。

喜びや楽しい気持ちは、みんなと共有できるけど、つらさや痛み、しんどさはみんなで共有することができない。
だからこそ、心のケアは必要だと思うのです。

この本はなるべくアドバイス本みたく「説教くさくならないように」綴ってみました。
そして、全編とおして、私が伝えたかったのは「病気になったからといってあなたの価値は何も変わらない。あなたの素晴らしさも何も変わらない」ということなのです。

今、私たちのアイディアヒューマンサポートサービスでは、コロナで1人で孤独を抱えながら自宅療養の人たちの心のケアを行なっています。うつで孤独を抱えながらも懸命に手探りで生き方を見つけようと葛藤している人たちがいます。

病気になったから感じる社会から切り捨てられるような壮絶な孤独。
病気の苦しさ以外にも、そんな孤独を私たちは抱えながら過ごさなければいけません。
だからこそ、そんな時に何度も何度も何度も、伝え続けたい。

「あなたは何も悪いことしてない。ただ病気になっただけで、あなたの価値は何も変わらない。胸を張って堂々と、そしてゆっくりと自分を慈しんで過ごせばいい」

今日もまた夕方から、プロフェッショナル心理カウンセラーのSNS相談が始まります。
今、全てのしんどい人たちへ。
気軽に読み捨ててもらえる本になれたら嬉しいです。

↓各章ごとにその時の心象風景をイメージしてイラスト化してもらいました。担当イラストレーターのふじわらさんはとってもセンス抜群でした☺️