最近ウクライナ記事の投稿ばかりで、浮世の仕事は何?と思われていないか?と心配ですがw
メンタルトレーナーとしてのお仕事もしっかりしております(ウクライナの活動はボランティアなのでお仕事しながら!が基本です)

担当しているアスリートたち。グランドスラムに向かうプロテニスプレーヤーとはズームでメントレ。プロサッカー選手とはシーズン後半に向けて目標確認。

シーズン後半を迎えるアスリートたちは、コロナの中でも頑張って、みんな、1日1日を大切に結果と希望に向けて進んでいます。
私がフィギュアスケート男子の全日本選手権大会に帯同したのはもう何年も前。

試合前のバックヤードは独特の緊張感があり、選手たちは思い思いの集中や、ストレッチなどのルーティンをこなしていて、いろんな人たちの感情が錯綜していた記憶があります。

羽生選手とお会いしたのは、その時が初めてですが、まだあどけなくて、先輩選手のいる中でも、楽しそうに仲間の選手とぬいぐるみでじゃれていたのがとても印象的でした。

なんか、とっても自然体でリラックスしているけど、それってむしろ大物?と。
この人まだ幼いけど伸びるよなあーと感じました。

若葉が自然に光に向かって伸びるようないきいきした演技は彼の内面から溢れている感じがしました。

それから男子スケートで、たくさんの先輩たちが引退したり転向していく中で、日本のエースという立場を負った彼は、心の強さを増し、怪我やたくさんの困難を乗り越えていっているように見えました。

しんどそうに見える時もあったけど、大きく成長したんだなと感じていたものです。
プロ転向の記者会見を拝見した時、あの時の伸びやかで無邪気な彼の姿が再び見えました。

あるがままに。
だけどしっかり芯を持ってる。
謙虚だけど、常に自分を信じる気持ちはブレていない。

歯を食いしばってがむしゃらに頑張ることだけを美談とする体育会系がまだまだ多い中で、彼の自然体の姿はこれからのアスリートたちの素晴らしいロールモデルとなるのかもしれません。

前向きだけど自然体。
そして自己研磨と成長への欲求を忘れない。
これから彼がどんな成長を遂げていってくれるかが、とても楽しみです。

これからはきっと彼の内面的な成長こそが、彼のスケートを更なる芸術へと引き上げ続けていくのでしょう。
競技者からプロへ。

競技という枠を外して自由になった彼が表現するのはどんな世界なのか?
こんなにワクワクした転向は初めてかもしれません。
引退宣言のはずなのに、なぜかまたフィギュアスケートを見に行きたくなる。

そんな会見でした。
これからの羽生選手を心から応援するとともに、フィギュアスケート界に更に、メンタルトレーニングが浸透することを願います。

⛸フィギュアスケートは、スケート靴と氷の着氷角度はほんの数ミリ。そこをものすごいスピードで身体のバランスだけでスピンやジャンプを繰り広げる競技。

瞬発力と集中力、そして集中の持続力を極限まで鍛え上げるメンタルトレーニングを行います。一度ミスをしてバランスを崩すとそれを立て直せないとミスが連発するのもフィギュアスケートのメンタル。瞬時に気持ちを切り替え、自分でも意識していない恐怖を取り除くことで、体の緊張を失くし、パフォーマンスを高めていきます。

心の感情表現は、身体伸びやかさや表情に表れ、それも評価の対象となります。メンタルの重要性はとても大きいと思われます。フィギュアスケートは究極の芸術スポーツと言われています。