イマジナリーフレンドとは?

いただきハイジャンプ!という番組の
監修をさせていただいたご縁からか、

「イマジナリーフレンドってなんですか?」

というご質問をいただきます。
イマジナリー、つまりイメージした空想のフレンド、
お友達ってことですね。

ウィキペディアによると、

イマジナリーフレンド(英: Imaginary friend)とは、
「空想の友人」のことであり、心理学、精神医学における
現象名の1つである。イマジナリーコンパニオンと
呼ばれることや、IFと略されることもある。

有名映画のイマジナリーフレンド

例えば子どもの時に絵本を読みます。

そこには不思議な国がいて、
ファルコンという空飛ぶドラゴンにのって、
冒険の旅にでます。

冒険が終わる頃いじめられっ子だった男の子は、
ファルコンに乗っていじめっ子どもを追い払う!

いじめっ子たちは、大きな空飛ぶドラゴンに
ビックリして、逃げ惑い、ハッピーエンド。

映画、ネバーエンディングストーリーのお話しです。
自分を励まし勇気をくれる存在、

それがイマジナリーフレンド!

自分の心が作り出した空想の世界の物なんだけど、
子供の頃はそれが「いる」と思うことがあります。

幼いころに体験するイマジナリーフレンド

一人でお留守番をしていると、なんとなくいつも
戸棚の奥に何かがいる気配がする。

おばあちゃんの家に行くと、外の廊下の暗い離れの
闇の中に、じっとこっちを見ている気がする。

私も、そんな「気配」を良く感じる子でした。

子どもの頃の私がそんな話をすると、
母は、さらっと

「そうねぇ、私も霊感あるから、娘のあなたもそうかもね」

と言うので私はずっと大人になるまでそれを信じていました

イマジナリーフレンドは大天才への入り口?

その考え方が書き換わったのはユング心理学を勉強してから。
イメージの世界の生み出す産物を、霊界とか超能力といった
特別なものではなく、誰でも持っているこころを豊かにする

「素晴らしく広がりのある方イメージの力」

だと知ったからです。

確かに、友達と遊ぶより一人で本を読んだり人形遊びが
好きだったりした私は、想像力と思い込みの強い子でした。

今でも、キッチンでゴソゴソと音がすると

「何かいる?」

と思うし、田舎に行って古い日本家屋の闇の中は、
想像力が掻き立てられる。

実際にはキッチンに捨てたゴミのビニール袋が水を吸って、
やがて『へにょっ』とへたった音だし、
日本家屋だからといってマンションよりも特別なものが
あるわけではありません。

子どもの頃はそんな、音や自分が作り出した「気配」と、
想像での 『 キャラクター 』 を一致させ、

「あ、今、◯◯があそこにいる!」

と思い込みます。
時には親や大人に

「あのね、今ね、キッチンの棚の中に小人がいるんだよ!」

と言ってしまうこともあるかもしれません。

そんな時、大人が慌てて

「うちの子、おかしくなっちゃった!」

なんて言う必要はありません。

これは、

「お花さん、ポキッと折っちゃったら、痛い痛いよね、」とか、
「金魚さん、ひとりぼっちじゃかわいそうだよ、、」という、

想像力で相手の感情をイメージするのものの
応用だと思ってみたらいいのです。

むしろ

「うちの子は、なんて豊かなイメージ力を持ってるんだろう、
将来はクリエイターだな、映画監督か、小説家か!」

と喜んでクリエイター教育をしてあげてください。

大天才が育つかもしれません。

あのスピルバーグ監督だって、ウォルトディズニーさんだって、
きっとイマジナリーフレンドでなくても、豊かな豊かな、
想像力あふれる心の子ども時代を過ごしていたのですから。

後編は、「イマジナリーフレンド、心豊かな子どもの育てるための接し方」です。