連日ウクライナサポートのお話ですが、今日はとても大切なこと。

ロシアが勝手にウクライナの領土を自分たちの領土だと宣言なんかしてしまいましたが、とんでもないですよね。だけども何がどうひどいのか?を今日は心理カウンセラーの立場からお話しします。

「前の戦争」って聞いていつのどこの戦争だとおもいますか?日本人なら80年前の第二次世界大戦だとおもいますよね。私はそうでした。私の両親は戦争体験者なので前の戦争のことを聞いて育った世代でもあります。

ところがウクライナの人にとっては【クリミア半島】を占領されたつい最近のことが「前の戦争」なのです。
クリミアから日本に来られている学生。

ロシアが占領した後、どうしても嫌でその地域から逃れたいけど、ちょっとしたことで逮捕されたりもして、無力感が苦しかった。
今はその人、ウクライナのパスポートとロシアが発行したパスポートの二種類を持っていますが、ロシアはその地域の住民の移動を徹底して阻害した。

ようやく彼女が日本に逃れてきた時は、ロシアのパスポートを使って、ロシアの人がたくさんいる日本語学校に入りました。
ずっとそこで頑張って日本語を勉強していたけれど、戦争が始まって本当に辛くて苦しくて、、、。

先日のSUGIZOさんもきてくださったShibuya job Festaで、ウクライナ心のケア交流センターのことを知り、相談に来られました。ウクライナの人をこんな広い範囲でサポートしてくれるところがあることにびっくりして、自分もウクライナ人としての存在を取り戻したいと。

日本でなんとかウクライナ人として生きていけるように、さっそく、日本におけるウクライナの法律相談のタチアナさんに相談に乗ってもらいました(こういう人たちと連携できると本当に安心です)

まだまだ彼女のやることは、遠い道のりかもしれないけれど、ウクライナ人としてこの日本で、生活できることを願っています。自分もそんな痛みがあるのに、今度のファッションミーティングにも通訳ボランティアできてくれるとのこと。

本当に優しいね、と伝えたら、
「ウクライナの人たちの役に立ちたい」と言った彼女。

そのあと「ずっとずっと、ウクライナ語を隠していた。クリミアではウクライナ語を大きな声で話せなかった。みんなが集まる会で、ウクライナ語を話せることがとても嬉しい」と静かに語ったのです。もう心で私は泣いた!

ようやく日本に来て、やっと沢山の避難民の方が集まる会合で、まるで故郷の仲間たちに巡り合えるのを楽しみにしている少女のような優しい顔だった。

戦争は、民族を分断し、家族を分断し、憎しみだけを人の心に植え付けていく。
今、ロシアに統合された地域の人たちの中にも、きっと多くの【彼女のような痛みと孤独】に心を引き裂かれている人がどれだけいることか。

境界線は単なる土地のあっちとこっちでも、引き裂かれたアイデンティティは簡単に線引きはできない。
明日から「はい、あなたはロシアです」と言われても、心に押し込められた【自分】がきっと悲鳴をあげるに違いない。

暴力や武器や脅しでは、人の心までは壊せない。事実、目の前の彼女はロシア支配を生き延び、脱出して、今、ウクライナ人に還りたいと声をあげた。
できる限りのサポートをさせていただきたいと強く思いました。

✴︎わたしには、守秘義務があるから相談のことは誰にも話せないよと言ったら「メディアでもなんでも私話します。怖くありません。同じように苦しんでいる支配地域のウクライナ人のために、浮世先生、みんなに話しても大丈夫です!」と言ってくれたので、書かせて頂きました。1人でも多くの人にロシア支配地域に住む人たちの痛みを知って欲しいという彼女の想いを無駄にはしたくない。

武器は持たなくても、彼女も立派な戦士だと思う。そう、ウクライナの人たちはみんなウクライナのために戦っている。
生きるということで、武力なんかで自分たちが負けないことを示してる。

そんな彼女たちを心から尊敬してやまない。私なんか彼女たちの強さや優しさに比べたら、とてもとても小さな存在だと思う。
親愛なるウクライナの戦う優しい人たちへ。困ってることはありませんか?心の痛みもありますよね。

だけど、1人で抱えずに、私たちにも話してください。きっとお役に立てることが見つかります。
⬇️ウクライナ語のサイトもあります😊ウクライナの皆様、ぜひ見てくださいね。

https://www.mhea.or.jp/ukraine-himawaricenter/ua/
↓日本で一時話題になっていたウクライナ大使館の千羽鶴かな???とても美しくて思いもこもっていて素敵でした。そして大切なのはその思いをウクライナの人たちに役立つ力に変えること、だとも思いました。想いは行動という形にしてこそ実りますよ!頑張ろう!ニッポン❤️