【戦争語彙集】の作者、オスタップスリビンスキー氏をお迎えして、ウクライナ避難民の方、日本の人たちみんなでトークライブを行いました。 

オスタップ氏は、戦争が起こった時、文学者の自分には何もできないと思ったそうです。だけど、国内避難をしてきた人に、コーヒーを出したり、サンドイッチを提供しているうちに少しづつ、話を聞くことが大切だと感じたそうです。

そして、一人一人に物語があることに気づかれ、それをウクライナでFacebookで発信していったところとても反響があったとか。
東京大学の名誉教授であるロバートキャンベル氏が、その翻訳を申し出たところから、この日本語版は誕生しました。

単なる翻訳本としてではなく、そこに、大きな日本の文学としての戦争への大きな声が発せさせられ気がしました。

文学で戦争を止めることはできなくても、戦争で傷ついた心を癒す言葉にはなるはずです。そして、戦争の痛みを世界中の人たちに伝えることはできると思います。

ウクライナの人たちの心の痛みと人としての優しさが強いメッセージとして私たちの心に染み込んできます。
終わった後は、みんなで作者を囲んで話が弾み、ご著書にサインをいただきました。

人間は地球上の生き物の中でも特に多彩で複雑な言語を使える生き物である。

私たちにとって、言葉は心の支えであり、
生きる力である。

言葉をなりわいとする、心理カウンセラーとして今回の機会に心から感謝申し上げます。
また、ウクライナ大使館さま、ダリアさん、イリーナさん、オクサーナさん、ご来校いただいたすべての皆様に心より感謝いたします。