戦争とかコロナとか、いろんなストレスが舞い降りてくると、つい心の許容量が小さくなってささくれ立ってきますね。

先日訪れた京都の三十三間堂。

極楽浄土を願い千手観音が並び立っていました。その姿と数に圧倒されながらも、こころの平安を死後の世界にしか願わずにいられない切なさを同時に感じました。それでもそんなこころの強い願いで作られた煌びやかな世界は本当に美しくて。

信心を持たない私でも優しい気持ちになれます。

私が日本の伝統的な景色に惹かれてやまないのは、この力強さと繊細さを持ち合わせてるところなのかもしれないと思いました。
鮮やかな朱色の柱に、朱色の御堂に、そして毎年満開に咲き誇る美しい桜。

延々と咲き続ける桜の花は、悲しいことも、しんどいことも、優しく包み込んで人間の愚かさを静かな見守ってくれているようです。
春の景色の美しさが優しく心を癒してくれます。

少しでも多くの人が癒され優しい気持ちになれますような。