私たちは単なる心理カウンセラーの団体なのでイベントをするのがゴールでなくて、基本は話しやすくて安心できる場所を作る事だと思っています。
安心できる場所で安心できる顔なじみの人がいてその人が話を聞いてくれるならようやく心の氷が少し溶けたようになると思うのです。

Hiroshi Kataoka先生に教えていただいた通り、ウクライナの方々にとって重要な意味を持つことは一緒に食事をすることなのだとか、、。
そこで心がけることはとてもシンプルで、みんなが楽しく過ごせる時間を作る事を意識することでした。

手巻き寿司パーティーは、在日ウクライナ人スタッフからの提案。
日本に来た時手巻き寿司パーティーをやってすごく楽しかったと。杜 真矢先生より京都亀岡の新米を送っていただきました。感謝です‼️

今回実施してみると、子どもはもちろん大人たちも我先にと競っていろんな手巻き寿司をオリジナルで作り始める。
もうわいわいと、カタコトの英語を駆使しながら若手のボランティアの男の子たちも盛り上がって教えている。

ウクライナの方々はほんとに皆さま紳士的で大人しくて優しい空気が日本の風土とも相性が良いだろうなと感じました。
【支援してあげる】ではなく【みんなで楽しい時間を一緒に過ごす】こと。

そして悩みごとは「これは生活支援、これは心のケア」といちいち分けずに、「困ったことがあればなんでも話してくださいね」と話しやすい空間を作ること。
そして出た悩みとは?

🚩歯医者に行きたい!けど、保険とかわからないから心配。(これ、結構緊急ですよね!異国にきて虫歯の痛みは耐えられない!)
🚩ストーカーに付き纏われるので、引っ越ししたい(行政につなぐのではなく一緒に相談に行きます)

🚩日本語を習いたいのに習えない。(制度の問題で)大学に行けない。
(ボランティアで日本語教えてくれる人募集ですね!)

戦場から逃れてきた人たちは謙虚に、でもリラックスすると静かに想いを口にします。

杉原 保史先生がSNSカウンセリング協議会の社会部会の勉強会で教えていただいた多分化間カウンセリングの教えが本当に役立ちました。
不本意で理不尽で辛いことだらけの今回の戦争。

「だけどその辛さの中にも、少しでもいい思い出もできますように。

日本でもきっと戸惑いしんどいこともたくさんあるけれど、せっかく何かのご縁でこの時代、この場所、この時間をご一緒させていただくならばせめて少しでも穏やかな夜を楽しんで過ごしていただきたい」と、ご挨拶しました。

「ありがとう」「ありがとうございます」と日本語でみんなが挨拶を返してくれました。
言葉に尽くせないほどつらいことばかりのはずなのに、皆さん、穏やかで優しい笑顔。ウクライナの人たち、本当に素敵な人たち。

とてもとてもいい夜でした。
関係者の皆さまに心から感謝申し上げます❗️